研究課題/領域番号 |
03258214
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
伊藤 嘉明 京都大学, ウイルス研究所, 教授 (80004612)
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研究分担者 |
浅野 摩樹 京都大学, ウイルス研究所, 特別研究員
丸山 光生 京都大学, ウイルス研究所, 助手 (00212225)
佐竹 正延 京都大学, ウイルス研究所, 助教授 (50178688)
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キーワード | 転写因子 / DNA複製 / ポリオ-マウイルス / AP1 / Rel / DHFR(ジヒドロ葉酸還元酵素) / トランスフォ-メ-ション / ヱンハンサ- |
研究概要 |
APー1をはじめとする転写因子の複製における関与をウイルスDNA複製系で解析してきた。今回、哺乳動物細胞DNA複製のoriとしては最も解析の進んでいるDHFRori内のAPー1結合部位を含むDNA断片が、ポリオ-マウイルスDNA複製系でエンハンサ-として機能することが判明し、DHFRoriの解析の一側面になり得ることが示唆された。 cーRel,vーRelのポリオ-マウイルスDNA複製系を用いた解析は、予想通り、この系の有用性を明白に示した。重要な結果の第1は、従来vーRelに特別の生化学的機能があるかどうか(転写の抑制因子としての機能以外の)不明であったのに対し、明白に、vーRelには強い複製活性化能のあることを示した点である。そうなると、vーRelのトランスフォ-ム能はこの複製活性化能に基づくのか、それとも従来議論されている様に、転写の抑制能(転写活性化能を持たないための受動的機能?)に基づくものなのか、検討する必要が出てきた。詳細な変異導入実験で答えが得られると思われるので今後この方向を目ざしたい。 cーRelはvーRelの持つトランスフォ-ム能を潜在的にはすべて持つはずなのにトランスフォ-ムできないのは、カルボキシ末端(vーRelで欠損している)にその能力を抑える機能があるからであると当然考えられる。この問題をGAL4のDNA結合ドメインにcーRelのカルボキシ末端を融合させたキメラたんぱくを作り解析しはじめたが結論を得るまでには継続して研究を進める必要がある。
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