研究分担者 |
永津 俊治 藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 教授 (40064802)
榊 佳之 東京大学, 医学部, 教授 (10112327)
高坂 新一 国立精神, 神経センター・神経研究所, 部長 (50112686)
金澤 一郎 東京大学, 医学部, 教授 (30110498)
水野 美邦 順天堂大学, 医学部, 教授 (30049043)
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研究概要 |
1)第1班(水野班長):(1)パ-キンソン病発症の機序として,ミトコンドリアのcomp1ex I障害によるエネルギ-・クライシス説が着実に証明されつゝあり,国際的評価も高まっている。mt DNAにいくつかの点変異のあることも明らかにされてきた。今后,老化と本変異の関係が遂求されつゝある。また1×4ルTIQが、パ-キンソン病の治療応用に発展する可能性も生まれてきた。(2)虚血性神経細胞死は、脳卆中との関連においても社会的重要性の高い課題である。一過性の虚血の後,長期にわたり遅延性の神経細胞死が認められる。この発現機序として、過剰の興奮性アミノ酸,Ca^<++>の細胞内流入,セカンドメッセンジャ- の障害,神経成長因子や各種遺伝子の動態が明らかになってきている。 2)第2班(金澤班長):(1)ハンチントン病の遺伝子解折が進められ,YACライブラリ-を用いて,第4染色体短腕先端部の3つのセグメント全てのDNAプロ-グでの連鎖解折を40家系について完成した。(2)パ-キンソン病の発症に関連して,肝解毒酵素であるチトクロ-ムP450の遺伝子型が、正常人とパ-キンソン病患者で異なることが判明し、パ-キンソン病発症に内因的な要素と外因的要素の両者がかゝわり合うことが明らかとなりつゝある。 3)總括班の行事として、總括班会議2回,平成3年7月24日,下田にて、夏のワ-クショップが開催され,(1)プログラムされた細胞死(Apopto sis),ミトコンドリア異常などが討論された。(2)10月7日には,特別公開ワ-クショップとして,“虚血による神経細胞死の分子機構"が取上げられた。(3)12月12日には、班会議と 13日に公開シンポジウムが開催された。
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