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1991 年度 実績報告書

パ-キンソン病の危険要因に関する分析疫学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 03263202
研究機関北海道大学

研究代表者

近藤 喜代太郎  北海道大学, 医学部, 教授 (80018366)

研究分担者 田代 邦雄  北海道大学, 医学部附属病院, 教授 (90002154)
志渡 晃一  北海道大学, 医学部, 助手 (20206098)
新野 峰久  北海道大学, 医学部, 助手 (80180561)
キーワードパ-キンソン病 / 危険要因 / ケ-ス・コントロ-ル研究 / ライフスタイル
研究概要

[目 的]パ-キンソン病になりやすいライフスタイルを若齢にさかのぼって明らかにする。
[方 法]北大神経内科の本症患者100名以上(予定)と年齢、性を合わせた正常者を1:2に適合させ、104項目から成る調査票を用いて、症例対照研究を行い、本症の危険要因を評価する。まず要因ごとの単相関を検出し、ついで主な要因が複合した場合の多重的効果を多重ロジスティック法で分析する。
[結果及び考察] 今回までに患者46名、対照者92名を調査し、一部の項目と本症との単相関を検定し、つぎのような予備的知見を得た。
1)患者は幼児〜19歳に蛋白質、酪農製品、果物の摂取が少ない。しかし、40歳以降の食生活は本症とまったく相関しない
2)患者の精神社会生活は不活発で、アルツハイマ-病にきわめて似た特徴がある。
3)患者は幼児〜19歳、体動が不活発、体操が不得手である
4)若干の要因を選び、多重ロジスティック分析を行なった所、要因の保有数が増すほど相対危険率が激増した。
今回は予報であり、症例をほぼ2倍に増して上記の分析を完了する。多くの研究を総合すると、本症は多数の遺伝子の関与する「素因」に、生涯にわたって環境要因が加重して、罹病への傾向が増すとされている。近年、分子遺伝学の分野の知見が増しているので、本研究では主として生活の面から本症に関与する因子を把握する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 近藤 喜代太郎: "神経変性疾患と遺伝・環境の交絡" Annual Review 神経. 372-382 (1991)

  • [文献書誌] Kondo,K: "Epidemiology of Parkinson's disease,interplaying genes and environmental factors In:Parkinson's Disease from Clinical Aspects to Moleaular Bases" Springer‐Verlag,Wien, 220 (1991)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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