研究課題/領域番号 |
03268232
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研究機関 | 大阪薬科大学 |
研究代表者 |
森本 史郎 大阪薬科大学, 薬学部, 教授 (60067270)
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研究分担者 |
高岡 昌徳 大阪薬科大学, 薬学部, 助手 (50140231)
松村 靖夫 大阪薬科大学, 薬学部, 講師 (40140230)
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キーワード | 血管内皮細胞 / エンドセリン変換酵素 / 金属プロテア-ゼ / フォスフォラミドン / ビッグエンドセリンー1 / エンドセリンー1 / ビッグエンドセリンー3 / エンドセリンー3 |
研究概要 |
培養ブタ血管内細胞を用い、以下の実験結果を得た。 1.培養ブタ血管内皮細胞の膜分画をbig ETー1あるいはbig ETー3と反応させた場合、反応溶液中にそれぞれETー1、ETー3産生増加が認められ、これらの作用はフォスフォラミドンにより顕著に阻害された。 2.培養ブタ血管内皮細胞10^8個から膜分画を調製し、0.5%CHAPSにより可溶化した。COSMOGEL QAカラムを用いて可溶化成分の陰イオン交換クロマトグラフィ-を行い、各溶出分画のビッグエンドセンリー1(big ETー1)変換活性を測定したところ、塩濃度0.2Mに相当する分画に変換活性ピ-クが認められた。さらに上記ピ-ク分画についてゲル濾過を行い、各溶出分画の変換活性を測定した結果から、フォスフォラミドン感受性ETー1変換酵素の分子量は約300ー350kDaであることが示された。また、ゲル濾過後の各溶出分画についてbig ETー3変換活性を測定したところ、big ETー1変換活性とほぼ同様の溶出パタ-ンが得られた。 3.無傷の培養ブタ血管内皮細胞をbig ETー1と一定時間加温すると、時間に応じたいETー1産生がみられた。また同様の変換反応はbig ETー3を基質として用いた場合にも認められた。 4.以上、血管内細胞にはbig ETー1及びbig ETー3変換活性を有する分子量300ー350kDaのフォトフォラミドン感受性エンドセリン変換酵素が存在することが明らかとなった。
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