研究課題/領域番号 |
03301010
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
心理学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
相場 覚 北海道大学, 文学部, 教授 (40000559)
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研究分担者 |
難波 精一郎 大阪大学, 教養部, 教授 (40029616)
辻 敬一郎 名古屋大学, 文学部, 教授 (20023591)
鷲見 成正 慶応義塾大学, 経済学部, 教授 (00051285)
中谷 和夫 東京大学, 文学部, 教授 (00026816)
今井 四郎 北海学園北見大学, 商学部, 教授 (70000586)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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キーワード | ヒューマン・インターフェイス / 視覚情報処理機構 / 知覚研究 / 環境認知 / 受容器 / 閉じられた系 / 学際的コミュニケーション |
研究概要 |
本補助金による研究のテーマであるヒューマン・インターフェイスのための視覚情報処理機構はほぼ同じ構成メンバーによってすでに実施された、文部省科学研究費補助金総合B(代表今井四郎)「知覚研究における重点課題とそのモデル論的検討」でとりあげられたテーマをある形で引き継いでスタートしたものである。そしてこのテーマに関連した各種研究がおこなわれた。それは多岐にわたるものであったが、あえてそれらの研究成果をまとめると次のように要約出来よう。いずれの研究も知覚の環境認知のための情報処理機構としての役割に焦点を当てているが、今までの知覚研究ではその人間的側面にはほとんど光が当てられず、それぞれ関係する受容器を含む閉じられた系を中心に研究が行なわれて来たが、今回のテーマでの研究では人間全体をひとつの情報処理系とみなし、環境内のより複雑な情報の処理と、さらに外的刺激に決定論的に規定された知覚ではなく、人間をふくめた生物が主体的また積極的に情報の統合を行なう側面についても光が当てられた。 今回の研究活動によって明らかになったもう一つの側面は、研究者間の学際的コミュニケーションが研究の発展にいかに重要であるか、ということである。たしかに今回のメンバーはすべて心理学をその第一の専門分野とする研究者であったが、各々の専門領域は広い範囲にわたっており、動物生態学から認知・知覚にまで及んでいる。また知覚も視覚に限定されていない。このような広い範囲の研究領域の研究者あいだの討議が今回の成果を産み出したといってよい。
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