研究課題/領域番号 |
03301014
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
海野 道郎 東北大学, 文学部, 教授 (90016676)
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研究分担者 |
佐藤 嘉倫 東北大学, 文学部, 助教授 (90196288)
三隅 一人 九州大学, 教養部, 助教授 (80190627)
高坂 健次 関西学院大学, 社会学部, 教授 (60027977)
木村 邦博 静岡大学, 人文学部, 助教授 (80202042)
長谷川 計二 佛教大学, 社会学部, 講師 (00198714)
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キーワード | 社会的ジレンマ / 教理社会学 / アクセルロッド / 合理的養択理論 / オルソン問題 / 環境問題 / ゲーム理論 / 効用 |
研究概要 |
本年度は、前年度に行なった社会的ジレンマ研究の最近の動向に関する確認に基づき、日常的な連絡をしつつ各分担者ごとの研究を進めるとともに、論文集(報告書)作成に向けて研究合宿、個別連絡会などをおこなった。その結果、次のような成果が得られた。 1)データベースおよび文献リストの作成 研究メンバーが保持している情報や公式・非公式の種々のデータソースからの情報を総合して、研究グループ内で使用するデータベースを作成した。それに基づいて文献リストも作成し、研究に活用した。 2)研究経過に関する討議・検討。 社会的ジレンマに関する各分担者の研究経過を報告し議論した。その中から新しい知見も得られた。 3)研究報告書の作成 研究結果の内、データベースに関するもの以外は、報告書に収録した。 4)学術雑誌への掲載 上記報告書に所収の論文の一部は、『理論と方法』(数理社会学会機関誌)第8巻1号に収録された。 以上の研究活動により、社会的ジレンマ研究の最前線を拡充することができた。この共同研究の成果を総合的に評価すると、主な点は次の通りである。 1)これまでに蓄積された多くの実証研究を踏まえて、人々の意思決定の内的メカニズムに関する理論的整理がなされるようになった。 2)ミクロ・マクロ問題、秩序問題など社会科学理論との関係が議論された。 3)社会的ジレンマを適用する領域が拡大してきた。 4)社会的ジレンマ研究の基盤(合理的選択理論など)を検討することの重要性が認められ、考察が始められた。 以上
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