研究課題/領域番号 |
03301017
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
橋本 和幸 金沢大学, 文学部, 教授 (80031798)
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研究分担者 |
近藤 敏夫 金沢大学, 文学部, 助手 (70225621)
岩本 健良 金沢大学, 文学部, 講師 (50211066)
伊藤 勇 福井大学, 教育学部, 助教授 (90176321)
中河 伸俊 富山大学, 教養部, 助教授 (70164142)
溝部 明男 金沢大学, 文学部, 助教授 (90127142)
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キーワード | 地域社会 / 定住 / アメニティ / 選択本ネットワ-ク / 生活 構造 / ソ-シャルエリア |
研究概要 |
1.今年度はまず調査研究組織を明確化した。富山班(溝部,中河)、石川班(橋本,岩本)、福井班(伊藤,近藤)の三班編成とし、同時にそれぞれ資料の収集・整理を行なった。2.研究打ちあわせ会で、「北陸地域における定住をアメニティ」にアプロ-チするための基礎的理解に努めた。基本的に今年度は地域と家族に絞ることとした。地域に関しては、共同体的地域社会ー極制的共同体的地域社会‐アノミ-的地域社会ー新しいコミュニティという類型区分に加えて、「選択的ネットワ-クにもとづく地域社会」を考える必要があることが判明した。3.家族に関しては、直系家族‐擬制的直系家族‐擬制的夫婦家族‐夫婦家族に加えて、「選択的スタイルにもとづく家族」を考える必要のあることが指摘できる。4.このような類型区分は、北陸地域を含む地域の一般性と同時に、とりわけ北陸の地域社会の特珠性を浮びあがらせることになる。5.このような検討を行なった後、北陸三県の20歳以上の男女から3.900人を抽出して意識調査(「定住とアメニティに関する意識調査」郵送による)を試みた。1月30日発送,2月29日回収で、回収率は68%であった。郵送調査としては、高い回収率といえよう。6.この調査では、人久の生活行動と広域的なソ-シャル・エリアとをリンクさせることを考えた。今日、「住宅とアメニティ」を考える時、諸空間のもつ機能が重要性も持っている。7.現在.調査の集計段階に入っている。早い時期に集計作業を終えて、分析を行う予定にしている。分折結果を通じて、北陸三県域の生活および社会構造に接近することが、次年度の最初の仕事となる。そこでは、職業、消費、娯楽といった個別課題を、ソ-シャル・エリアと関連させて追求していくことが肝要であると考えられる。
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