研究課題/領域番号 |
03301023
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 明治学院大学 |
研究代表者 |
遠藤 興一 明治学院大学, 社会学部, 教授 (80062181)
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研究分担者 |
山田 明 共栄学園短期大学, 生活学科, 教授 (40174700)
遠藤 久江 会津短期大学, 社会福祉学科, 教授 (60091138)
泉 順 共栄学園短期大学, 生活学科, 教授 (20071912)
宇都 栄子 専修大学, 文学部, 教授 (40060701)
滝口 桂子 埼玉県立衛生短期大学, 保育学科, 教授 (70149178)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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キーワード | 社会福祉施設 / 日本社会の近代化 / 慈善思想 / 実践の枠組み / 児童福祉 / 宗教思想 / 戦時体制 / 民主化と社会福祉 |
研究概要 |
我が国における社会福祉の研究を、歴史的、かつ実証的に研究し、さらに複合的視野に立って、多面的に分析、検討することを目的に、共同研究体制を組み、主として、近代日本における社会福祉の実践を跡づけ、あるいは先導する思想や理論をふまえて2年間の実績をつみ上げてきた。 斯学の特徴として、制度、政策を中心にした先行研究が多いのに比べ、処置や実践にターゲットをしぼって、その実践の検討のなかから、思想や理論をさぐり出すことは、先行研究の蓄積の少ないことと考え併せて、困難な作業であるといわざるを得ない。 本共同研究においては、社会福祉実践の拠点となる各種施設、機関をあらかじめ選定し、なるべく歴史的経験の深いケースを、個別に研究分担を行ない、それを定期的研究会、検討会を開催しながら思想史的研究を深める作業を行なった。主として、児童福祉を中心に、その周辺テーマに及んでいるが、なかには植民地下の社会事業に言及するものがあるなどと、扱っている範囲はかなり広範囲なものとなった。 近代化からとり残された、貧困者、社会的弱者、障害者に対する援助の取り組みは勢い事例研究的スタイルをとりやすいこととなったが、我われは、そのデータを普遍化、一般化するためにも、時に応じて数量的処理も試みた。 共同研究の成果は別添の冊子にある如く、思想史的課題の整理と、個別実践研究の分析検討に関する論文によって示されているが、今後に残された問題は、思想史と個別実践を結びつける理論的枠組の成立を図ることである。
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