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1991 年度 実績報告書

学校の技術・職業機育と学校外の職業教育・訓練の関係についての国際比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 03301030
研究機関名古屋大学

研究代表者

佐々木 享  名古屋大学, 教育学部, 教授 (10083601)

研究分担者 堀内 達夫  大阪市立大学, 文学部, 助教授 (40135273)
佐々木 英一  鹿児島大学, 教育学部, 助教授 (30125471)
寺田 盛紀  金沢大学, 教育学部, 助教授 (80197805)
横尾 恒隆  岩手大学, 教育学部, 講師 (30220544)
田中 喜美  東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (00115247)
キーワード技術・職業教育 / 職業資格の国際比較 / 職業教育のデュアルシステム / ECの統合 / 熟練工養成
研究概要

1.本年度は、一方で、各研究分担当者が、学校教育の一環として行われる技術教育・職業教育と学校以外のシステムとして行われる職業訓練に関して、アメリカ、ソ連、イギリス、フランス、ドイツ、日本などいわゆる先進諸国における近年の政策動向、制度ないし慣習とその変化、学校の技術・職業教育と学校外のそれとの関係等について実証的研究をすすめるとともに、他方で、それを基礎に先進諸国における技術・職業機育の制度・政策等を比較検討する共通の枠組みをつくり出すための共同の合宿研究会を重ねた。
2.関係文献の入手に制約があるため不透明な部分は多いが、概していえば、統合を目前にしているEC諸国では、職業資格制度や養成システムについての比較可能な概念整理が、みようによってはかなり強引にすすめられていること、換言すれば、現代においては、技術・職業教育の比較研究はEC諸国をふくむ少なからぬ国の政策課題と直接に結びついているという興味深い事実が注目された。
3.国別にみると、職業資格(制度)については長い間基本的に民間団体に依存していたイギリスで、national certificateを制度化する動きのすすんでいることが注目された。EC内の位置からみても学校教育と熟練工養成システムを結合しているドイツの動向が注目されるが、東西ドイツの統合という政変のもとでの改革動向はまだ不透明である。また、わが国をふくむ先進諸国では学校外に位置づけている職業訓練を学校制度のもとで実施している(旧)ソ連の動向が注目された。ロシアの動向については不明な点があまりに多いので、92年3月〜4月にかけて、この共同研究に参加する若干名が視察に行く予定である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 寺田 盛紀: "EC共通職業技術教育政策における調和化論と多様化論ードイツの対応を中心としてー" 比較教育学研究. 17. 101-110 (1991)

  • [文献書誌] 横尾 恒隆: "現代アメリカの「教育改革」と職業教育の動向ー中等教育段階を中心にー" 日本産業教育学会研究紀要. 21. 63-72 (1991)

  • [文献書誌] 田中 喜美: "アメリカ合衆国におけるスロイド教育の実際とその社会的意義" 東京学芸大学紀要(第6部門). 43. 61-83 (1991)

  • [文献書誌] 佐々木 英一: "世紀転換期におけるドイツ・オ-ストラリア社会民主党・労働組合の職業訓練改革論議ー国立教習作業場論を中心にー" 鹿児島大学教育学部研究年報(教育科学編). 43. 1-26 (1992)

  • [文献書誌] 佐々木 享: "高校の学科多様化の新たな様相" 高校のひろば. 3. 52-59 (1992)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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