研究課題/領域番号 |
03301033
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研究機関 | 武蔵野美術大学 |
研究代表者 |
村上 暁郎 武蔵野美術大学, 造形学部, 教授 (90076274)
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研究分担者 |
栗田 真司 山梨大学, 教育学部, 助教授 (00195554)
水島 尚喜 山形大学, 教育学部, 講師 (20219629)
山田 一美 北海道教育大学, 教育学部, 助教授 (80210441)
前村 晃 佐賀大学, 教育学部, 助教授 (90157157)
仲瀬 律久 上越教育大学, 学校教育部, 教授
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キーワード | 描画による国際理解 / 教育・文化・生活環境と描画 / 描画発達の要因 |
研究概要 |
1.日仏間で行ってきた美術部門共同研究資料に基づく報告内容の再吟味。これ迄に日本側が行った研究報告は下記の7件である。 (1)描画の指示内容の、並木道を展開図法的に描く例の出現率、家を平面的に描く例と立体的に描く例の出現率についての日仏比較。 (2)事物の表現タイプの変化・発達についての考察。 (3)ピンポンで遊ぶ子どもの表現タイプの日仏比較。 (4)ピンポン台の表現タイプとその出現率の変化、(2D→2.5D→3D)についての日仏比較。 (5)画面中央部に表現された事物についての日仏比較。 (6)並木道の表現タイプとその出現率の変化についての日仏比較。 (7)日仏間の事物表現に差異をもたらす要因についての検証。 以上の研究報告は、その初期において描画資料、分析項目に従った統計に1部欠けていた部分があった。本年はそれらを補充し各報告内容の再吟味を行った。仏側に較べて日本側の描画発達は早いことが分った。教育環境、文化・生活環境等との関連があると考えられる。それらの具体的資料はグラフ、挿絵を含めて平成5年中に報告書を作成する予定。 2.上記の成果について1992年中国で行われた国際美術教育学会で村上がその要約を報告した。今後日仏共同研究に中国も参加することが決まり、そのための描画の指示を「1羽のにわとりが1本の木の前を歩いています」として、各国で6才〜成人男女の資料を集め、その分析と統計の作業に入った。現在までにつぎのようなことが分っている。(1)鶏の足を4本描いた例(10、11才)日-10%、中3%、仏4%(2)鶏と木が重なっている例(上同)日-57%、中9%、仏18%(3)遠近法的し、描いた例(上同)日-28%、中-0%、等々がある。
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