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1991 年度 実績報告書

コメニウスの総合的研究ー生誕400年を記念してー

研究課題

研究課題/領域番号 03301034
研究機関福島県立会津短期大学

研究代表者

太田 光一  福島県立会津短期大学, 一般教養科, 教授 (40136362)

研究分担者 井ノ口 淳三  追手門学院大学, 文学部, 教授 (00106014)
藤田 輝夫  秋田大学, 教育学部, 教授 (90006594)
貴島 正秋  芦屋女子短期大学, 教授 (60088698)
佐藤 令子  京都橘女子大学, 文学部, 教授 (00121583)
キーワードコメニウス / コメンスキ- / 教育思想 / 教授学 / 汎知学 / 生涯教育 / チェコ / 17世紀
研究概要

本年度に研究代表者等は、科研費による5回の研究会を行った。この他に第50回日本教育学会に於いて「自由交流集会 コメニウス研究会」を開催し、その他に『教職課程』(協同出版)の企画による「コメニウス生誕400年記念座談会」に参加した(4月発行予定)。このように今年度は7回の研究会を持つことができた。
研究会の成果は、まず日本教育学会の「教育学説I」で公表し、コメニウスの研究発表がこれほど多かったのは画期的なことだと評価された。さらに『コメニウスの思想と教育論ー迷宮から楽園へ』として公刊することとなった(1992年4月公刊予定)。また、研究表代者等が中心となってコメニウス研究情報誌『日本のコメニウス』(ISSN 0917ー6624)を発刊した。この機関誌はチェコの研究者からも注目されている。また、3月末にプラハで開催されたコメニウス生誕400年記念の国際会議にも研究代表者等が参加し、日本の研究状況を報告した。このように、本年度は日本のコメニウス研究にとって実り豊かな1年であったと言うことができる。
新たに得られた知見としては、これまでの『大教授学』によるコメニウスの通説的理解と違って、コメニウスが機械的な教授学を構想していたのではなく、子どもの自発性を重視した楽しい教育・学校を構想していたことが挙げられる。また、汎知学と教授学、教科書の相互関係についてもこれまでの通説を超える知見が得られたと考えている。さらに、これまで個々ばらばらに訳されていたコメニウスの著書の表題を内容に即して統一する努力も行われた。例えば、Labyrint sve^^<4v>4ta a ra^^<4´>4j srdceを『地上の迷宮と心の楽園』、Consultatio Catholicaを『人間に関わる事柄の改善についての総審議』に統一した。
平成4年度はさらにコメニウスの全体像を明らかにし、日本の教育学研究に寄与するつもりである。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 藤田 輝夫: "コメンスキ-『知恵の箕』" 日本のコメニウス. 1. 11-51 (1991)

  • [文献書誌] 井ノ口 淳三: "コメニウス関係日本語文献目録" 日本のコメニウス. 1. 80-85 (1991)

  • [文献書誌] 藤田 輝夫 編著: "コメニウスの思想と教育論ー迷宮から楽園へー" 法律文化社, 212 (1992)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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