研究課題
総合研究(A)
心身障害児(者)の社会的活動を援助するために次の事柄について研究した。1、地域における心身障害児(者)の生活実態を調査した。その結果から、学校教育の在り方について考察した。実際には難聴幼児のための通園施設を例に、修了者の追跡調査を行った。2、心身障害児(者)の社会資源利用を可能にするため、社会資源加工の在り方を検討した。社会資源加工の基本原則が明らかになった。幼児教育施設を例に、加工の実際について検討した。3、社会資源利用を暮らしに生かすための教育計画を検討した。精神発達遅滞児のための特殊学級を例に、教育計画を立案し、その計画にしたがって、一年間実践した。実践の結果から、教育方法や、指導上の留意点が明らかとなった。4、地域の作業所で働く、一精神発達遅滞者の日常生活についての事例研究を行った。家族、作業所の職員、地域住民、本人への面接が行われた。また、研究者が、本人と3日間生活を共にした。その結果から、社会生活上の問題点と、必要とされる援助について考察した。作業所や家庭及び地域の果たすべき役割が明らかとなった。5、精神発達遅滞者の合宿指導を行った。地域の社会資源を取り上げ、その利用指導を行った。その結果から、具体的な指導方法や、その原則が明らかとなった。以上の事柄から、心身障害児の教育においては、可能な限り、地域の実態に即した教育を推進することが必要と考えられた。
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