研究課題/領域番号 |
03301043
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研究機関 | 川村学園女子大学 |
研究代表者 |
尾藤 正英 川村学園女子大学, 文学部, 教授 (80011279)
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研究分担者 |
岡中 正行 帝京女子短期大学, 助教授 (70169126)
鈴木 淳 国文学研究資料館, 文献資料部, 助教授 (40162953)
平野 満 明治大学, 文学部, 助教授 (10189855)
田崎 哲郎 愛知大学, 文学部, 教授 (30064728)
石川 松太郎 日本女子大学, 文学部, 教授 (20147870)
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キーワード | 江戸時代 / 門人帳 / 学生名簿 / 洋学(蘭学) / 漢学 / 国学 / 医学 / 文人 |
研究概要 |
1.門人帳や学生名簿に関する現在の研究状況を把握し、それを共通の知見とするために、11月17日(東京、明治大学)、1月26日(同)、2月26日(大阪)、3月27日(岡山)など、数回の研究集会を開催し、研究分担者である石川松太郎・鈴木淳・平野満ら、および研究協力者としての青木歳幸(長野県皐月高校教諭)、山中被之(大谷女子大学教授)、山根陸宏(天理図書館司書)、下山純正(津山洋学資料館員)の諸氏による研究発表を聞くとともに、情報や意見の交換を行った。 2.門人帳など、および関係資料の原本を調査するため、杏雨書屋(大阪市、武田薬品KK内)、懷徳堂文庫(大阪大学図書館所蔵)、適塾(大阪市)、池田家文庫(岡山大学図書館所蔵)、津山洋学資料館所蔵文書(津山市)などを、共同して調査し、医家の門人帳約10点(杏雨書屋)、昌平黌書生姓名録(懐徳堂本)などの写真複写を入手した。また別に、分担者のうち、平野満は明治大学所蔵の賀川家(医家)門人帳の複製本を作り、検討を進めており、田崎哲郎は華岡家門人帳(和歌山医大所蔵)などを、川名登は利根川流域の文人学者資料(天理図書館綿屋文庫など)を、沼田哲は米沢藩藩校史料を、それぞれ独自に調査した。 3.当面の目標としては、門人帳や学生名簿の類の、全国的な所在目録を作製することを計画し、平野満・鈴木淳を中心に作業を進めている。 4.門人帳などに記載されている人名と、その身分・出身地・学統など関連あるデ-タを、コンピュ-タに入力することにより、近世における学問の普及状況について検索するための、デ-タベ-スを作製することができれば、この研究の目標は達成されるが、本年度はそのための準備として、本居宣長と土生玄碩との門人帳を材料とし、その記載内容を実験的に入力することを、岡中正行が中行となって進めている。
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