研究課題/領域番号 |
03301048
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
西洋史
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
長田 豊臣 立命館大学, 文学部, 教授 (00066664)
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研究分担者 |
谷口 健治 滋賀大学, 教育学部, 助教授 (00227216)
望田 幸男 同志社大学, 文学部, 教授 (40066155)
浅香 正 同志社大学, 文学部, 教授 (70066059)
瀬原 義生 立命館大学, 文学部, 教授 (30066534)
大戸 千之 立命館大学, 文学部, 教授 (30066708)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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キーワード | 国家論 / ステーツ・メーキング / 国家形態 / 法と秩序 / 支配と民衆 / 主権と国民 / 国家の死滅 |
研究概要 |
本研究班は平成3年、4年度と2年度にわたって国家形成の問題を歴史的に考察した。ヨーロッパ統合やボスニア・ヘルツゴビナの事態をあげるまでもなく、今日、国家の問題がcutting edgeな問題となっていることは誰の目にも明らかであろう。今日の世界史の現象は、パリー・コミューン以来の人類の理想である「国家の死滅」の方向を暗示しているのか、それとも国家の機能の拡大を象徴しているのか。本研究は、このような問題意識のもと古代から現代までにわたる様々な研究領域の歴史家が、自己の専門領域において国家の問題にアプローチした。そのさい国家の問題は、一時的時事評論的分析で解明できるほど単純な問題ではないと言う共通認識にたって短絡的で単純な国家論的結論をだす誘惑を極力避け、専門領域にしっかりと足をおいた地道な基礎研究に徹した。そのため統合的国家論の構築には到らなかったが、個別には学会でも注目される研究成果が得られた。その一つとして従来国家論的分析が最も弱かったアメリカ合衆国史の領域における本格的国家論的分析としての『南北戦争と国家』(東大出版会1982年)長田豊臣が挙げられる。
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