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1993 年度 実績報告書

萬葉集古写本の本文・訓点の総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 03301053
研究機関帝京大学

研究代表者

林 勉  帝京大学, 文学部, 教授 (50014858)

研究分担者 水島 義治  いわき明星大学, 人文学部, 教授 (80058536)
曽倉 岑  青山学院大学, 文学部, 教授 (20082612)
小野 寛  駒沢大学, 文学部, 教授 (90082916)
遠藤 宏  成蹊大学, 文学部, 教授 (20086284)
岩下 武彦  東京女子大学, 文理学部, 教授 (00044735)
キーワード萬葉集古写本 / 萬葉集古写本新資料 / 西本願寺萬葉集 / 萬葉集古写本の翻刻 / 仙覚本青訓の変褪色 / 仙覚本の校異 / 仙覚の萬葉集校訂 / 西本願寺萬葉集複製
研究概要

1萬葉集の古写本のうち『校本萬葉集』未収の新資料として金沢文庫本等の断簡もあり,桂本・藍紙本・元暦校本・類聚古集等の古次点本も実見の機を得,『校本萬葉集』の補訂箇所も確認できた。新点本では神宮文庫本に多く,陽明本と京大本を混同する解説の誤りにも気付いた。
2これら諸本を表を中心にして比較に便ある解説を従来のものを改定して『万葉集事典』に載せた。
3西本願寺本について二種のポジカラーフィルムによる調査を重ねて、さらに原本を再び閲覧し、巻十までの前半について,特に仙覚改訓の青訓の変褪色や,その上に朱・墨などで重書されている箇所に注意し、削訂された元の状態などを明らかにすることができた。
4西本願寺本のモノクロによる無修正影印の刊行を始めて巻一より巻五までを刊行し,現在巻六より巻十までが校了寸前であり,次年度には全巻の刊行が予定されている。
5翻刻をこれにつけて、色や削訂,重書等の箇所に注記して,モノクロによる影印の微妙な濃淡などの依るところを一目瞭然たらしめた。
6西本願寺以外の新点本の調査もほぼ終り,西本願寺との校異も一応済んでいるが,さらに見直して完璧に近づけねばならない。
7古次点本についても本格的な調査を行って,『校本萬葉集』のような底本を寛永版本でなく西本願寺本による新校本を作成することを目指したい。
8仙覚本の特色はこれら古次新点本の総合的な調査を持って明らかにされねばならない。
9フィルムによる事前調査は原本を保護するのに極めて有効であることが認められねばならない。
10ただしやはり原本の色は必ずしも正確に出ないので所蔵者は研究者に閲覧の機を与えてほしい。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 林 勉: "万葉集の諸本" 別冊国文学 万葉集事典. 403-414 (1993)

  • [文献書誌] 林 勉: "西本願寺本萬葉集(普及版)巻第一〜巻第五" 主婦の友社, 599 (1993)

  • [文献書誌] 林 勉他: "西本願寺本萬葉集(普及版)巻第六〜巻第二十" 主婦の友社, 1500 (1994)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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