研究課題/領域番号 |
03301055
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
山田 敬三 神戸大学, 文学部, 教授 (90038498)
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研究分担者 |
丸尾 常喜 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (80000610)
杉本 達夫 早稲田大学, 文学部, 教授 (70063659)
片山 智行 大阪市立大学, 文学部, 教授 (50046968)
岡田 英樹 立命館大学, 文学部, 教授 (00030172)
秋吉 久紀夫 九州大学, 言語文化部, 教授 (00047870)
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キーワード | 淪陥区文学 / 国統区文学 / 十五年戦争 / 東北文学 / 満州文学 / 台湾文学 |
研究概要 |
平成4年10月15日より17日にかけて、神奈川県平塚市において研究会を開催、北京大学教授厳沼塗〓氏ならびに東海大学教授辻康吾氏を助言者として抗戦期の文学ならびに台湾文学についての検討を行い、「抗戦期の程硯秋」に関する松浦恒雄氏(大阪市立大学)の報告、「台湾文学」に関する塚本照和氏(天理大学)の発表ならびに「第一回国際老舎学術討論会」についての杉本達夫氏(早稲田大学)の報告を中心として、総合研究参加者による討論を実施した。また、平成5年1月30日には神戸大学を会場とする研究会をもち、上海外国語学院副研究員の鄭福康氏を招いて「抗戦期の鄭振鐸」についての講演を依頼するとともに、秋吉久紀夫氏(九州大学)の台湾詩人に関する研究報告を主題とするシンポジウムを実施した。 以上のような研究活動のなかで、中華民国維新政府や南京政府下での文芸活動ならびに日中全面戦争開始後の「満洲国」におけるそれら、及び日本統治下の台湾文芸について数多くの新しい知見を得ることができ、それらを本報告書に記載したような雑誌論文として公表した。これらは既成の日本文学史と中国文学史の双方にわてった補充と訂正を必要とする性格の内容をもつものであり、今回の共同研究の大きな成果であった。本研究は来年度も引き続き継続するので、平成5年度に得られる成果をもとりこんで、3年間の共同研究による業績をまとめ、中国「淪陥区」及び「国統区」における文芸についての研究実績を近く一括して公刊できる準備を整えたいと考えている。
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