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1993 年度 実績報告書

現代ドイツ語の特徴と発展傾向

研究課題

研究課題/領域番号 03301057
研究機関東京都立大学

研究代表者

藤代 幸一  東京都立大学, 人文学部, 教授 (70083285)

研究分担者 伏見 厚次郎  茨城大学, 教養部, 助教授 (80125799)
重藤 実  東京大学, 教養部, 助教授 (80126078)
幸田 薫  東京大学, 教養部, 助教授 (30126776)
鐡野 善資  慶応大学, 法学部, 教授 (20051419)
福本 義憲   (90111351)
キーワード中高ドイツ語 / 初期新高ドイツ語 / 言語変化 / イディッシュ語 / 造語論 / 生成文法 / データーベース / 統語論
研究概要

データ入力に関しては、“der Renner"の入力が終了し、コンコーダンスを作ることが可能な段階まで到達した。この資料は重藤、荻野、岡田によって更に分析されている。また古い文法書の入力を今年度は行い、鐡野が分析を行った。文法書についての知見を、論文の形で著している。藤代・石田は、『パリスとヴィエンナ』についての書を著すとともに、そのコンコーダンスを科研の研究成果報告書の一部とした。更に石田はイディッシュ語についての研究を報告書に発表している。このコンコーダンスの作成には、一般研究者が使うことができる、いくつかのプログミング言語を用いた。使用したプログラミング言語の機能、応用の仕方については福本が研究成果報告書の中で明らかにしている。幸田は、本研究で入力したZeitと、日本の新聞の文体的研究を行い、その成果を成果報告書に明らかにしている。その際にもプログラミング言語を使用し、データベース作成、並びに、データ検索においてどのようなプログラムを用いるべきかに関して重要な示唆を与えている。他の研究者に寄するところ大であろう。更に報告書の中では、荻野が、中世ドイツ語の機能動詞構造を一つの作品を例にとることによって、その特色がはっきり分かることを示し、保阪は、古くから見られるドイツ語の交差現象を文法理論的に考察し、生成文法理論の持つ問題点を指摘している。伏見は、現代ドイツ語の造語論の最先端を明らかにするとともに、文法理論がこの方面にもつ有用性を明らかにしている。今年度はMannheimer Korpus Iを購入し、データにかなり幅ができた。今後はこのデータを生かすようにさらに共同研究を進めるとともに、研究者のネットワークに公開している方向で研究を進めたい。

  • 研究成果

    (11件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (11件)

  • [文献書誌] 福本 義憲: "前提」と「含意」" ドイツ語学研究II(出版社:クロノス). (印刷中).

  • [文献書誌] 保阪 泰人: "〈言語類型論〉再考." 「言語」(大修舘). 52-58 (1994)

  • [文献書誌] 鐡野 善資: "C.K.OgdenのBasic Englishをめぐって." 慶応法学部紀要「教養論叢」. 96(印刷中). (1994)

  • [文献書誌] 鐡野 善資: "ドイツ語接続法のシステムを考える." 慶応法学部紀要「教養論叢」. 97(印刷中). (1994)

  • [文献書誌] 岡田 公夫: "ドイツ語の移動表現における統語構造と動詞語義." 横浜市立大学紀要. 97.87-109 (1994)

  • [文献書誌] 幸田 薫: "日独両語のイントネーションタイプと文構造の関連-その理論的対照と母語干渉-" ドイツ語学研究II(出版社:クロノス). (印刷中).

  • [文献書誌] 石田基広: "ゲルショム:ショーレムと近代ドイツ・ユダヤ学" 広島大学文学部紀要. 53. 142-162 (1993)

  • [文献書誌] 福本 義憲: "フォックス『ドイツ語の構造』" 三省堂, 343 (1993)

  • [文献書誌] 藤代 幸一監修・石田基広著: "中世低地ドイツ語による騎士物語『パリスとヴィエンナ』." 大学書林, 188 (1993)

  • [文献書誌] 荻野 蔵平・幸田 薫(共同編集): "ドイツ言語学辞典" 紀ノ国屋書店(印刷中), (1994)

  • [文献書誌] 荻野蔵平・保坂泰人(共同編集): "プログレッシプ独和辞典" 小学館, 1524 (1993)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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