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1992 年度 実績報告書

世界資金循環の短期的および中長期的分析

研究課題

研究課題/領域番号 03301081
研究機関一橋大学

研究代表者

寺西 重郎  一橋大学, 経済研究所, 教授 (70017664)

研究分担者 久保庭 眞彰  一橋大学, 経済研究所, 教授 (70111698)
高木 信二  大阪大学, 経済学部, 助教授 (20226749)
幸村 千佳良  成蹊大学, 経済学部, 教授 (80138536)
浅子 和美  横浜国立大学, 経済学部, 助教授 (60134194)
キーワード国際金融システム / 経済協力 / 円経済圏 / 政策協調 / 世界資金循環
研究概要

各グループとも担当分野に関連する諸領域でさまざまな業積をあげた。1992年12月26日には、国内の他の研究者をまねいて世界資金循環に関するミニコンファランスを開催し、研究成果および将来の拡張に関して有益なサジェスチョンを得た。
「国際金融システム」の面では、寺西が中心になってアジアおよび環太平洋地域の資本市場の国際連関についての分析を行いつつあり、この分析を世界的な資金循環のあり方に拡張することが予定されている。伊藤はこれに関連して円の国際化の問題を分析し、円経済圏の可能性とその厚生的含意について考察を行なった。
「ISバランスモデル」の面では、各地域ごとのISバランスの推計を続行中である。久保庭は主としてロシア経済の資金霧給パターンを分析している。深尾は経済援助の厚生的効果を分析し、その公共財としての性質への理解を深めた。
「時系列分析」に関しては、日、独、米の3国連結時系列モデルの推計を継続中である。その関連作業として深尾は不完全情報下の政策協調の可能性をグローバル・ゲームの問題として考察した。また福田はN国の世界における政策協調と介入のルールについて議論を拡張した。高橋は株式価格のミクロデータを用いてカルマンフィルターによる予測の問題を実証的に考察した。田中はコインテグレーションの問題を包括的にサーベイし、季節的インテグレーションのケースについて推計上の諸問題を検討した。
以上のように、我々の研究は、さまざまな個別分析で多くの成果をあげた。ISバランスおよび時系列による世界モデルの推定は必ずしも十分な完成にいたっていないが今後の展開のための手掛りは十分につかめたと考えられる。一層の努力をはらう予定である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 伊藤 隆敏: "Where does the meteor shower come from?The role of stochastic Policy cordination" Jowrnal of Internatinal Economics. 32. 221-240 (1992)

  • [文献書誌] 深尾 享司: "不完全な公共財としての国際援助" 経済研究. 44. 1-14 (1993)

  • [文献書誌] 久保庭 真彰: "ロシア経済の構造" 経済研究. 43. 337-360 (1992)

  • [文献書誌] 福田 慎一: "Deriable Rules of Monetary Corolination and Interrention Aming a Large Number of Countries" Economic Studies Quarterly. 43. 230-245 (1992)

  • [文献書誌] 高橋 一: "Asympototic Exponsions for Es{min(t,m)}and Es{Xmin(t,m)}" Statistical Scienas and Data Analysis:Proceedings of third Pacific Area Statistical Confrence. (1993)

  • [文献書誌] 浅子 和美: "資金調達と資金コスト-日本の製造業大企業(1961-1987)" フィナンシャル・レビュー(朱寧氏との共同論文). 23. 73-95 (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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