研究課題/領域番号 |
03301084
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
櫟本 功 広島大学, 経済学部, 教授 (30033731)
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研究分担者 |
戸田 常一 広島大学, 経済学部, 助教授 (20109028)
阿部 宏史 岡山大学, 工学部, 助教授 (10144320)
柏谷 増男 愛媛大学, 工学部, 教授 (00026254)
井原 健雄 香川大学, 経済学部, 教授 (80035930)
平木 秀作 広島大学, 経済学部, 教授 (10034373)
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キーワード | 地域経済 / 中国・四国地方 / 交通体系整備 / 流通拠点整備 |
研究概要 |
本研究では、現在、国や県・市などの地方公共団体などで構想もしくは計画されている高速道路や空港など、各種の広域的な交通体系や流通拠点整備のもとで、中国・四国地方の産業構造や物流構造がどのように変化し、各地域経済がどのように変化するかを定量的かつ定性的に分析することをとりあえずの目的としている。そのため、平成3年度には1〜2ケ月に一度のペ-スで広島にて定期的な研究会を設け、当初に分担した研究計画の進行状況の報告と相互の調整を行った。研究内容は大きくは2つに分けられ、高速交通や流通拠点の整備が中国・四国内の各地域経済にどのような影響を及ぼすかを計量モデルを用いてマクロ的に検討するものと、産業の立地動向や経済圏域構成をミクロ的に分析するものに区別できる。本年度は、前者の内容を検討することに加え、特に後者の点から各分担者から研究報告をし、それに関する議論に多くの労力と時間を費やした。裏面の研究発表論文はその中から生まれてきたものであり、都市圏の成長と衰退、モノとサ-ビスの動向、産業構造の変化、都市開発や都市基盤整備などの各側面から中国・四国地方における地域経済を全国的な視野のもとでとらえて分析を行っている。これらはいずれもこの3月に発行予定の「広島大学経済学部附属地域経済研究センタ-研究紀要『地域経済研究』」に掲載されることになっている。来年度はこれらの成果をふまえ、中国・四国地方の地域経済のマクロ的な分析を行うとともに、各地域ごとの経済活性化のための課題をまとめ、政策提言を行うこととしている。
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