研究課題/領域番号 |
03301085
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研究機関 | 日本福祉大学 |
研究代表者 |
島崎 美代子 日本福祉大学, 経済学部, 教授 (60076180)
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研究分担者 |
石川 邦男 日本福祉大学, 経済学部, 教授 (50193272)
三輪 憲次 日本福祉大学, 経済学部, 助教授 (00140020)
遠藤 宏一 日本福祉大学, 経済学部, 教授 (90103704)
丸山 優 日本福祉大学, 経済学部, 助教授 (70140019)
野原 光 日本福祉大学, 経済学部, 助教授 (40085999)
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キーワード | フレキシブル・スペシャライゼ-ション / 東海地域 / 産業組織 / 自動車 / ポスト・フォ-ディズム / アパレル産業 / 系列・下請け / テクノポリス |
研究概要 |
今年度は、浜松地域、西三河地域、岐阜地域の産業構造・産業組織の実態調査を主として行った。 1.浜松地域においては、浜松テクノポリス計画を軸にした同地域の自立的中小企業のあり方とそれらのネットワ-クに着目して調査を実施た。それにより、中小企業の協同のあり方として異業種交流が有効な形態となり得ることを確認できた。 2.西三河地域においては、大手自動車メ-カ-および同部品メ-カ-を、企業間の系列・下請け関係の実態と機能の観点から調査した。これにより、下請け企業の存在意義と役割を理論的に解明する手がかりを得た。 3.岐阜地域においては、アパレルメ-カ-、および繊維業社の実態と関係について調査した。また、名古屋地域の有力ミシンメ-カ-を調査し、東海地域の繊維関連産業の連関につていも調査を行った。岐阜地域にアパレル産業は、戦後に発生・成長してきたものであるが、近年、量販店に販路を求め、またそのためら生産拠点を海外に積極的に求めていった点が、他の産地に比較した同地域の大きな特徴となっていることが認められた。 また、理論的検討としては、近年注目されているフレキシブル・スペシャライゼ-ション論と比較しつつ現代の産業組織に関する主要な先行業績の検討を行った。そこでは、日本の産業発展をとらえるための仮説として、フレキシブル・スペシャライゼ-ション仮説には有効な点があることが認められたが、なお、実態調査との関連で検討を深める必要がある。 次年度においては、上記3地域の実態調査をさらに深く実施するとともに、理論との接合をめざす予定である。
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