研究課題/領域番号 |
03302018
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物理学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
和達 三樹 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (60015831)
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研究分担者 |
薩摩 順吉 東京大学, 大学院・数理科学研究科, 教授 (70093242)
長島 弘幸 静岡大学, 教養部, 教授 (20015811)
渡辺 慎介 横浜国立大学, 工学部, 教授 (60017936)
佐藤 哲也 核融合科学研究所, 教授 (80025395)
市川 芳彦 中部大学, 工学部, 教授 (90058917)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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キーワード | ソリトン / カオス / 渦 / 広田の方法 / パターン形成 / 非線形波動 / ソリトン方程式 / 曲線.曲面の運動 |
研究概要 |
1.非線形媒質における局所構造、2.非線形動力学のシミュレーション、3.局所構造のダイナミックス、について以下の成果を得た。 (1)結晶成長や反応拡散系に対するモデルとして幾何学的模型を考察し、可積分系について明らかにするとともに、新しい厳密解を見出した。 (2)異方性がある光ファイバー中の電場振幅を記述する結合した非線形シュレディンガー方程式を提出し、2つの偏光成分が結合したソリトンの存在を示した。 (3)イオン波ソリトンが反射電極前面に存在するシース領域を、トンネル効果的に時間おくれるしに通過することを発見した。 (4)多次元の離散型方程式について、特異性閉じ込め理論を発展させ、可積分性との関係を示した。 (5)反応拡散系におけるターゲットパターンの波長は、ペースメーカーの径を変化させることにより制御できることを、実験とシミュレーションを用いて示した。 (6)力学系におけるクラスター構造形成は、系のカオスとしての性質と密接に関係しており、カオスが存在することによって構造が維持されることを示した。 (7)磁気音波加速の機構を基に、太陽高エネルギー粒子の基本的性質を説明しうる理論的モデルを提出した。 (8)地球磁場や太陽磁場の発生機構をシミュレーション手法を用いて考察し、回転球殻中において対流運動から双極子磁場の発達することを示した。 (9)双線形形式を用いると、ソリトン方程式の可積分性を保ちながら容易に差分方程式に変換できることを示した。
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