研究課題
ポセイドン本計画はまだスタ-トしていないが、各機関により広帯地地震観測網が少しずつ形成され、東京大学地震研究所ではポセイドンデ-タセンタ-準備室によるデ-タの共同利用ミニシステムの運営が開始された。標準観測システムの設計グル-プでは、各機関で今まで独立に行われていた観測システムの記載をまとめた。A/D変換は16から24ビット、サンプリングも5から20Hzと様々である。以下のような標準システムが提案された。すなわち、STSー1地震計を地下室または観測壕に設置、0.1秒の刻時精度で、10Hzサンプリング、22ビットのA/D変換を用い、連続記録をMOディスクにより現地収録する。共同利用システムの開発グル-プは以下のような共同利用ミニシステムを開発し、当研究グル-プ以外の研究者にもデ-タを公開し、利用に供している。共同利用ミニシステムは複数のワ-クステ-ションより構成され、地震研究所内のLANで結ばれている。利用者はコンピュ-タ-ネットワ-クにより、一部の観測点のデ-タについては地震発生約一日後から利用可能となっている。デ-タ収集が即日行われる地震は、ポセイドン観測網内のマグニチュ-ド6以上の地震、および一部の有感地震で、松代とグゥアム、および関東地方の4観測点および沖縄の記録が収集される。収集されたデ-タは、ゴ-ファ-ビュ-システムにより波形を検索、閲覧の上各機関のワ-クステ-ションなどに、SAC binaryのフォ-マットでftpにより転送して利用できる。また、お縄およびプラパット(インドネシア)観測点の連続デ-タも利用可能である。解析手法共同開発グル-プは各種の解析法開発のため、他グル-プと共同で2月3、4日地震研究所においてワ-クショップを開催した。CDーROMの波形デ-タ処理ソフト他、多数の解析アルゴリズムが紹介された。
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