研究分担者 |
福迫 尚一郎 北海道大学, 工学部, 教授 (00001785)
黒崎 晏夫 東京工業大学, 工学部, 教授 (70016442)
長島 昭 慶応義塾大学, 理工学部, 教授 (80051514)
小竹 進 東京大学, 工学部, 教授 (30013642)
相原 利雄 東北大学, 流体科学研究所, 教授 (90006172)
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研究概要 |
購入した温度コントロ-ルユニットを用いた超臨界熱伝達実験装置を整備して,遷臨界状態の制御について経験を蓄積している.金属細線を加熱体に用い,CO_2の自由対流熱伝達について,基礎実験を開始した.(相原) 加熱・冷却併用による微調整制御可能なセルを用い,臨界点近傍の分光測定デ-タを取り始めた.(越後) Joule-Thomson効果について,ビリアル状態式を用いた理論計算をおこない,各種気体の反転温度付近の挙動の定量的な差を一部明らかにすることができた.これにもとづいて噴射実験装置の設計・製作を行った.(長島) 加振された容器内の自由表面を有する過冷却水の凍結挙動を実験的に検討し,固気液界面のぬれ性の悪い壁面では加振により凍結が促進されるが,ぬれ性の良い場合には加振の有無によらず過冷度が小さいことが示された.(黒崎) 冷却壁面上におかれた水および水溶液滴の凍結および温度挙動について詳細な観察を行った.凍結する液滴内には浮力および表面張力に基づく対流が生じ,これが凍結形状に大きな影響を与えることが明かとなった.(福迫) 振動,対流,かくはん,外部からの衝撃などの外的要因には,過冷却水の凝固を促進させる効果はなく,過冷却水中での固体間の衝突が過冷却水に影響を及ぼすことがわかった.このことにより過冷却水の凝固が制御可能となった.(斉藤) 凝固によって過冷却が解消されるIststageであり,また凝固相の微細構造を決定する核生成と結晶成長の詳細が水溶液を対象に究明された.特に,非一様な過冷場における結晶成長の速度が実験・理論の両面から明らかにされた.(林) 高真空下での金属蒸気のノズル内断熱膨張における凝縮核生成と成長につき理論解析を行い,種々の条件における核生成と成長挙動および従来の解析モデル適用の妥当性を明らかにした.(土方) 編み込み細線を有する極細管電極を用いたオゾナイザ-を試作し,その基本的な性能を実験的に明らかにした.(吉田・花村)
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