研究分担者 |
富田 眞治 京都大学, 工学部, 教授 (40026323)
星野 聰 京都大学, 大型計算機センター, 教授 (90025867)
津田 孝夫 京都大学, 工学部, 教授 (60025905)
金田 康正 東京大学, 大型計算機センター, 助教授 (90115551)
小柳 義夫 東京大学, 理学部, 教授 (60011673)
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研究概要 |
スーパーコンピュータの性能評価については計算機アーキテクチャ,コンパイラ等のシステムプログラム,基本ライブラリー,応用プログラム等の多角的観点から総合的に検討することが重要である。分担者が専門分野に従い分担課題について研究を行いそれぞれ研究成果をあげた他に、研究代表者,分担者が会議開催の中心的役割を果して開催されたものとして,ISS‘91(International Symposium on Supercomputing 91,Fukuoka 1991)およびWBPE:Workshop on Benchmarking and PerformanceEvaluation in High Performance Computing,Tokyo 1993)があり,多数の研究成果が発表された。研究成果の中から幾つかを選んで言及する。スーパーコンピュータの性能評価の有用な方法の一つとしてベンチマークがある。分担者の後藤、小柳は計算機アーキテクチャの性格を反映すると考えられる6個のベンチマークを提案し,これを用いてHitachi S3800の性能評価を行った。スーパーコンピュータにおいてベクトル間接参照の性能がよい場合,従来とは異なるアルゴリズム及びソフトウェアを利用して,全体として高性能を達成できることがある。津田等はスーパーコンピュータにおけるメモリ参照の性能について,主としてベクトル間接参照命令に関し各社のスーパーコンピュータの性能測定を行った。永井等はFortranの組み込み関数の性能実測評価を,引数依存性の検討を含めて詳細に行った。ス-パコンピュータ用の応用プログラムについて島崎はソフトウェア工学的な観点からの統計的調査を行った。応用プログラムによる性能評価として,流体力学,コンピュータグラフィックス電磁界解析,量子化学等をとりあげ分担者が性能評価の結果を報告した。
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