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1993 年度 実績報告書

サーフェス・プロペラに関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 03302040
研究機関九州大学

研究代表者

中武 一明  九州大学, 工学部, 教授 (70037761)

研究分担者 玉島 正裕  (株)西日本流体技研, 開発部長
右近 良孝  運輸省船船技術研究所, 推進性能部, 研究室長
谷林 英毅  玉川大学, 工学部, 教授 (30227235)
加藤 洋治  東京大学, 工学部, 教授 (00010695)
梶谷 尚  東京大学, 工学部, 教授 (80010693)
キーワードサーフェス・プロペラ / プロペラ性能 / スーパー・キャビテーション / 禍格子法 / QCM / 等価2次元翼
研究概要

1.1翼のMAU型翼断面とSSPA型翼断面を持つプロペラを作成して、高速回流水槽において1回転中の推力とトルクの変動を計測した。結果は回転数と前進速度と没水深度によって、非常に異る変動を示した。深度がゼロの場合、水中にある半回転の間にも鋭いピークが10回程度現われる変動となり、改めて現象の複雑さを認識できた。
2.超空洞プロペラの性能を一次渦パネル法を用いて解析するプログラムを開発し、超空洞プロペラの断面形状まで考慮できる有効な方法であることを確認した。またこの方法を新しい超空洞プロペラの設計に適用し、3つの設計条件の下で設計したプロペラが略設計通りの性能を持つことを実験によって確かめた。
3.QCMから等価2次元翼を求め、これに2次元空洞翼理論を適用して、キャビテーションを起しているプロペラの性能を求めるプログラムを開発した。これを適用して性能を求めた結果、計算時間が短かく、しかも精度の良い結果が得られる有効な方法であることを確認した。
4.不均一流中でのプロペラ翼面の圧力分布を求めるために、パネル法を用いる計算プログラムを開発した。これを実船伴流中のプロペラに適用して、実測のプロペラ翼上の圧力変動に近い値を求めることに成功した。
5.サーフェス・プロペラによく使用されるカップについての理論解析を行い、必要な推力増加を得るには、どのようなカップを付ければ良いかを求めるチャートを示した。
6.サーフェス・プロペラの設計に、超空洞プロペラの理論が適用できると思われるが、空気吸込みは微妙なファクターで変るので、いくつかの注意点をまとめた。
7.3次元タンデム水中翼性能を求めるプログラムを開発し、実験結果と合う結果を得た。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 片岡 克己: "3次元タンデム水中翼の性能について" 西部造船会会報. 86. 13-26 (1993)

  • [文献書誌] 工藤 達郎: "一次渦パネル法によるSC翼型の性能計算" 西部造船会会報. 86. 37-46 (1993)

  • [文献書誌] Hiroharu KATO: "Performance of a Supercavitating Propeller with Lip-Cup" Proc.2nd Int.Conf.Fast Sea Transportation (FAST〓93)Yokohama.1. 777-790 (1993)

  • [文献書誌] 中武 一明: "空洞水槽中のプロペラ性能について" 西部造船会会報. 87. 39-47 (1994)

  • [文献書誌] Tetsuji HOSHINO: "Hydrodynamic Analysis of Propellers in Unsteady Flow Using a Surface Panel Method." Journal of Soc.of Nav,Archi.Japan.174. 71-87 (1993)

  • [文献書誌] 工藤 達郎: "渦格子法によるスーパー・キャビテーティング・プロペラの設計" 日本造船学会論文集. 175. (1994)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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