研究課題/領域番号 |
03302050
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
安岡 正人 東京大学, 工学部, 教授 (20058043)
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研究分担者 |
吉田 倬郎 工学院大学, 助教授 (50011185)
宮澤 鉄蔵 千葉工業大学, 教授 (60083888)
三村 浩史 京都大学, 工学部, 教授 (50025912)
尾島 俊雄 早稲田大学, 理工学部, 教授 (20063670)
松尾 陽 東京大学, 工学部, 教授 (00010778)
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キーワード | 地球環境 / ライフスタイル / エコ・シティ / 建築省エネルギー / 居住形態 / 地球温暖化 / 都市気象 / 環境教育 |
研究概要 |
当初の計画に従って本年度は、地球環境と都市・建築・人間システムの予測・評価モデルの構築と試行シミュレーション並びに相互の体系化について調査研究をおこない、以下に示すような成果を得た。 地球環境問題全般にわたるトータルイメージを作成し、それらをベースに討議を重ねて本研究の全体像を構築した。 本研究のベースとなる人間側の条件、ライフスタイルについて、その地球上での地域内展開と歴史的推移のフレームワークと動向調査を行い、体系的展望を行った上で、人口問題等の個々の要因について考究した。 都市・建築に於ける資源、エネルギーの消費、固定、リサイクルの関連分析を行い地球環境への負荷量を明らかのしその評価手法を提案した。 農村から都市に到る様々な居住形態において、物理的環境のみならず社会的環境まで含めて、地球環境との関係を論じ、新しい理念にもとづいた計画手法を提示した。 建築の省エネルギー手法の評価に、単体としてのエネルギー収支ばかりでなく、CO_2の排出量等環境への影響量の軸を加えた新してモデルを作成し、ライフサイクルCO_2評価システムとして提案した。 地球環境的視点からの新しい都市の在り方しして、エコ・シティのイメージ設計を行い、各種の環境評価シミュレーションによってその有効性を検証し、具体的な地域への展開を図った。 以上、2年度ということで、総合研究としての全体的な合意に上に立って、それぞれの分担領域に関して、過去の研究実績に新しい知見を加えて体系付けし、予測・評価モデルや計画手法の提案を日本建築学会の研究協議会等で行い、議論を重ねた成果を同学会の地球環境特別研究委員会報告書としてまとめた。 次年度は、これらの成果をベースに、研究をより発展深化させ、積極的に発表して行く予定である。
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