研究課題/領域番号 |
03302051
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
中村 洋 九州大学, 工学部, 教授 (10024209)
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研究分担者 |
渡邊 俊行 九州大学, 工学部, 教授 (60038106)
中村 泰人 京都大学, 工学部, 教授 (60025963)
片山 忠久 九州大学, 総理工, 教授 (80017938)
落藤 澄 北海道大学, 工学部, 教授 (50001152)
沖 允人 足利工業大学, 工学部, 教授 (40076550)
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キーワード | 昼光測定 / 日射測定 / 昼光実測データ / 日射実測データ / 国際昼光測定プログラム |
研究概要 |
本助成研究に先行し申請者は福岡、京都、札幌の昼光と日射の研究クラスの測定所を建設し、データの取得を開始している。本助成期間中には、東京(竹中技研、鹿島技研、大林技研)、足利工大、大同工大、富山職訓短大、名城大、愛工大、阪大、筑波(新菱冷熱)の測定所の建設への協力、これらとの常時密接な連絡、訪問視察、データ取得の助言や情報の交換を行った。本研究は日本各地に測定所の散在を最終的に必要とする。その建設推進のために、全国の諸大学や研究機関の関係研究者の計画立案に協力した(日本大学等)。 IDMPでは、低緯度の両回帰線内の測定所を欠く。新たに簡易な測定機器を開発し、インドネシアのスラベシ島ウジュンパンダンのハサヌディン大学で約半年の昼光と日射の測定を実施した。さらに機器を改良し、同大学に新たなる測定所の建設を企画している。また、韓国の漢陽大の金會瑞博士を通して、ソウル大に同様な簡易測定所を建設中である。 収集データを整理する標準仕様を定め、マイクロコンピュータプログラムを作成し、試用を開始している。天空輝度分布測定装置を改良し、天空放射輝度分布の測定を可能とした。この装置はIDMP参加各国の注目を集め、欧米でも採用されている。測定データの自動品質管理の検討も試みた。測定データの天気分類のために、その手法の試案を作成した。その他、クラウド・レィショ、発光効率の様態についても検討した。 欧米、中国など世界各地の測定所を機会あるごとに訪問視察した。また、海外の測定所の協力を求め、本邦、および、世界の測定所の測定状況や地理的状況、環境状況を詳細に報告するレポートをまとめた。 以上、本研究の華々しい成果は、IDMPを推進するCIEの技術委員会TC325で高く評価され、1993年4月エジンバラで開催された同技術委員会で研究代表者はその委員長に推挙され就任した。
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