研究課題/領域番号 |
03302056
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
河合 良信 九州大学, 大学院総合理工学研究科, 教授 (10038565)
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研究分担者 |
藤山 寛 長崎大学, 工学部, 教授 (20112310)
百々 太郎 愛媛大学, 理学部, 教授 (30136303)
西原 功修 大阪大学, レーザーセンター, 教授 (40107131)
藤原 正己 核融合科学研究所, 教授 (10023722)
佐藤 徳芳 東北大学, 工学部, 教授 (40005252)
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キーワード | 渦 / カオス / 微粒子プラズマ / 負イオンプラズマ / イオンミ-ス / 電解質プラズマ / プロセスプラズマ / 強結合プラズマ |
研究概要 |
本研究では、(1)渦やカオスなどの従来の無衝突プラズマ中の非線形現象.(2)新領域プラズマ、即ち、微粒子プラズマ、負イオンプラズマ、プロセスブラズマなどの新しいプラズマの物性.(3)電解質プラズマやイオントラップなどの強結合ブラズマ、について3つのグル-プに分けて研究し、非線形媒質としてのプラズマの総合的研究を進めている。本年度に得られた主な成果は以下の通りである。 (1)長谷川一三間方程式のモ-ドン解に相当する正確な点渦解を得た。 (2)渦と渦の相互作用の基礎方程式を導いた。 (3)二種イオンプラズマ中で擬似波とイオン波の動起に成功した。 (4)結合ホ-ルソリトンのダイナミックスを計算機シュミレ-ションにより明らかにした。 (5)保存系カオスの理論を、LHD装置の磁場の構造に適用した。 (6)イオンミ-ス中で観測されるカオス現象の解明を行うと共に、そのモデル化を行った。 (7)微粒子の粒型の測定を行った。更に、微粒子の発生条件を明らかにした。又、C_<60>をQマシン装置に添加する実験計画をたてた。 (8)プロセスプラズマの電位分布の測定に成功すると共に、二次電子放出係類を求めた。 (9)高密度電解質プラズマによる遠赤外輻射の吸収を測定することにより、強結合多体相互作用が重要であることを見出した。 (10)レ-ザ冷却及び電子冷却プラズマの実験計画の検討を行った。 以上の結果をもとに、プラズマの非線形現象を明らかにし、新しいプラズマ物理領域を開拓して行きたい。
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