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1992 年度 実績報告書

粉末回析法の新展開

研究課題

研究課題/領域番号 03302059
研究機関名古屋大学

研究代表者

坂田 誠  名古屋大学, 工学部, 助教授 (40135306)

研究分担者 浅野 肇  筑波大学, 物質工学系, 教授 (90005934)
山中 高光  大阪大学, 教養部, 教授 (30011729)
虎谷 秀穂  名古屋工業大学, セラミックス研究施設, 助教授 (20143662)
高田 昌樹  名古屋大学, 工学部, 助手 (60197100)
原田 仁平  名古屋大学, 工学部, 教授 (80016071)
キーワードX線粉末回折法 / 粉末中性子回折法 / リートヴェルト法 / パターン分解法 / プロファイル・フィティング法 / マキシマム・エントロピー法 / 粉末回折法 / 結晶構造解析
研究概要

本年度の活動も、研究代表者および研究分担者各々が各自の役割分担を遂行する形式で進められた。各自の研究成果を集中的に討議する場として、1992年12月10日、11日の2日間に亘り、伊豆長岡において研究集会を開いた。研究集会を、より充実したものとするため、分担者以外にも参加をお願し、14名の参加を得た。若い研究者が多く、本総合研究で得られた成果をさらに発展して行く基盤が整いつゝあることを感じる。高圧グループからも2名参加して頂き、お互いの研究に大いに刺激となった。研究集会では18件の研究発表がなされた。その中の主なものを取り上げると、放射光による高分解能粉末X線回折法や、中性子粉末回析法による酸化物高超伝導体あるいは強磁性体の研究や、実験室素での高分解能粉末X線回折法に関する研究が揚げられる。昨年度、注目を浴びた、リートヴェルト法、全回析パターン分解法あるいは、マキシマムエントロピー法は、たゞ単なる方法論的興味を脱し、応用面での成果が発表された。たとえば、高圧下における高温超伝導体の構造変化を、リートヴェルト法により解析する研究や、マキシマムエントロピー法により求めたチルの原子核密度分布を解析し、非調和熱振動を求める研究等は、その例である。21世紀の光として、注目を浴びている放射光に関する研究では、高エネルギー放射光による高圧粉末回折実験に関する報告や、放射光平行ビームによる非対称反射に関する研究報告がなされ、放射光の優位性が指摘された。実験室素での装置によっても、ある程度の高分解能実験が可能であることも発表され、放射光を生かした実験を遂行するに当って、実験室等での補助的実験が有効であることが確認された。その他、個別的テーマとして、微粒子、ゼオライト、ガリウムヒ素等に関する研究報告をなされ,それらを通して、粉末回折法の有用性がなされた。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] M.Sakata: "Electron Density in Rutile(TiO_2) by the Maximum Entropy Method." Acta Cryst.B48. 591-598 (1992)

  • [文献書誌] M.Sakata: "Maximum-Entropy-Method Analysis of Neutron Diffraction Data" J.Appl.Cryst.26. (1993)

  • [文献書誌] R.Uno: "Electron Distribution in Some Zincblende-type Crystals." Z.Naturforsch.48. (1993)

  • [文献書誌] H.Toraya: "Accurate Determination of Unit-Cell Parameters Using Conventional X-Ray Powder Diffractometry" Advances in X-Ray Analysis,. 35. 431-438 (1992)

  • [文献書誌] T.Yamanaka: "Kinetic Study of the Ge_2 Transition under High Pressures Using Synchrotron X-Radiation." J.Appl.Cryst.25. 11-15 (1992)

  • [文献書誌] 泉 富士夫: "超伝導酸化物の結晶化学と圧力誘起構造変化-最近の話題" 日本結晶学会誌,. 34. 290-297 (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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