研究課題/領域番号 |
03302061
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
原子力学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
松井 秀樹 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (50005980)
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研究分担者 |
関村 直人 東京大学, 工学部, 助教授 (10183055)
室賀 健夫 九州大学, 応用力学研究所, 助教授 (60174322)
高橋 平七郎 北海道大学, 工学部, 教授 (80001337)
四竃 樹男 東北大学, 金属材料研究所, 助教授 (30196365)
木村 晃彦 東北大学, 金属材料研究所, 助教授 (90195355)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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キーワード | 核融合炉材料 / ITER / 核融合原型炉 / オーステナイト鋼 / バナジウム合金 / フェライト鋼 |
研究概要 |
本研究は国際熱核融合実験装置ITERをはじめとする実験炉における材料問題を、個々の材料としてだけでなくある機能を発揮するために有機的に組み合わされたいくつかの材料からなるシステムとしてとらえ、その上での種々の問題を抽出して検討することを目的としている。本研究の進め方を検討する目的の少人数からなる会合を、平成3年度2回、平成4年度2回、平成5年度3回開催、また、50名程度の研究会を平成3年度2回、4年度4回、5年度2回、計8回開催した。この結果、次期装置における材料の使用条件の整理、体系化が進むと同時に、各材料における種々の問題点を抽出することができた。特に、次期装置で採用される見込みのオーステナイト鋼における、照射による延性の極度な低下や、低温非定常照射クリープの機構が検討され、それらに対する方策が検討された。特に、ITER/EDAで提案された設計概念において、バナジウム合金の構造材料への採用案についての検討が行われた。この結果、バナジウム合金と冷却材/増殖材としての液体リシウムからなるシステムが、核融合炉として極めて魅力的な特性を備えていることが結論されたものの、実際の大型構造物を製造する上で必要となるデータベースや製造技術の未熟さが指摘され、ITERでの主要構造物としての採用は適切でないこと、ただしDEMO炉での採用は十分可能性があり、そのためにはITERでのテストモジュールとしての採用が不可欠であることなどが結論された。
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