研究課題/領域番号 |
03303014
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
結晶学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
山根 隆 名古屋大学, 工学部, 助教授 (80030055)
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研究分担者 |
松本 治 東京工業大学, 生命理工学部, 助手 (10231599)
原田 繁春 大阪大学, 工学部, 講師 (80156504)
福山 恵一 大阪大学, 理学部, 助教授 (80032283)
松浦 良樹 大阪大学, 蛋白質研究所, 助教授 (90029968)
飯島 信司 名古屋大学, 工学部, 教授 (00168056)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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キーワード | αアミラーゼ / リゾチーム / G4アミラーゼ / G5アミラーゼ / ガラクトシダーゼ / セロビオヒドロラーゼ / 結晶構造 / 分子置換法 |
研究概要 |
平成3,4年度にわたる当総合研究により、解糖系酵素の構造解析、蛋白質の結晶化法、構造解析法について大幅な前進がみられた。解糖系酵素の構造解析については、キシラナーゼやセルラーゼの分子構造の決定(畑)、G4アミラーゼの結晶構造の同型置換法による決定(松浦)、バクテリア型リゾチームの構造決定(原田)に成功し、その基質結合様式の検討と機能の詳細な解明についての研究が進展中である。また小麦からのアミラーゼインヒビターの結晶化と重原子同型置換体の調整に成功した(福山)。今後このインヒビターの構造解析が成功すれば、アミラーゼの機能の理解の一層の発展が期待される。バクテリア型αアミラーゼの構造解析も、分子境界の検討まで進行した(山根)。マルトオリゴ糖(G5)生成酵素やセラチアプロテアーゼの結晶化や構造解析も進行している(浜田)。セラチアプロテアーゼは分子モデルが作成され、サーモリシンとの構造の類似性が明らかにされた。 構造解析法についても、分子置換法の検討を進めた。差パターソン関数の分子置換法への適用(山根)、非対称単位中に6分子を含むDNA結合蛋白質HUの結晶構造の分子置換法による構造決定(田中)、リポアミドデヒドロゲナーゼの分子置換法による構造解析の再検討など、その有用性を明かにしノウハウを公開した。X線データの高速収集法やその迅速処理システムについても、ハード・ソフト両面で大きな前進があった(佐藤,田中,森本)。 遺伝子工学面でも、微生物による再生可能資源エネルギー変換のためセロビオヒドロラーゼの微生物への組み込みによる発現の成功やガラクトシダーゼのクローン化が行われ、今後の構造解析への出発点となっている(飯島)。イソプロピルリンゴ酸デヒドロゲナーゼのキメラ化による熱安定性の解明と高機能酵素の分子設計も進んでいる(森山)。
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