研究課題/領域番号 |
03304003
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
原 登志彦 東京都立大学, 理学部, 助手 (80183094)
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研究分担者 |
浅野 透 森林総合研究所, 森林環境部, 主任研究官
甲山 隆司 京都大学, 生態学研究センター, 助教授 (60178233)
高田 壮則 北海道東海大学, 国際文化学部, 講師 (80206755)
山本 進一 岡山大学, 農学部, 助教授 (60191409)
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キーワード | 森林群集 / サイズ構造 / 生長動態 / 個体間競争 / 多種共存 / 拡散モデル |
研究概要 |
1991年6月1、2日に最初の全体会議を東京都立大学で行ない、各自の分担と今後の研究計画について話し合った。1992年2月6、7日にもう一度全体会議を東京都立大学で行い、今年度の研究のまとめを行った。この間、研究代表者の原は分担者4名と個別にそれぞれの研究室または東京都立大学で研究打ち合せをそれぞれ2、3回づつ行なった。また、各分担者同士もそれぞれ1、2回の研究打ち合せを行なった。今年度の発表済みまたは印刷中の研究実績としては次の5つがある。1、AbiesとBetulaの生長パタ-ンの違いに関する理論的考察(原)。2、温帯林における3種の共存の拡散モデルを用いたシミュレ-ション(甲山)。3、針広混交林の個体群動態(中靜)。4、マトリックス・モデルによる生活史特性の解析(高田)。5、西部日本におけるギャップ・ダイナミックスの特性(山本)。さらに暖温帯林と冷温帯林の継続調査(各個体の樹高と胸高直径の測定)を行い、デ-タをコンピュ-タに入力し終えた(原・中靜・山本)・暖温帯林と冷温帯林ではそのサイズ分布が全く異なる事が判明し、その原因を理論モデルによって解析中である(原・山本)。個体群の生長動態を記述するモデルとしては連続モデル(例えば原)とマトリックス・モデル(例えば高田)があげられるが、両者の対応関係を理論的に解明した(原・高田、投稿予定)。植物群集において多種が共存する条件を拡散モデルを用いて理論的に求めた(原・甲山、投稿中)。樹高と胸高直径の生長パタ-ンを2次元拡散モデルを用いて理論的に解析中である(甲山・原)。個体間競争のデ-タをマトリックス・モデル(高田・中靜)および連続モデル(甲山・中靜)によって解析中であり、その両者の結果をさらに理論的に関連付ける予定である(原)。
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