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1991 年度 実績報告書

家畜伝達性海綿状脳症に関するサ-ベイランス:PrP^<sc>の検出及びPrP遺伝子型の調査

研究課題

研究課題/領域番号 03304025
研究機関帯広畜産大学

研究代表者

品川 森一  帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (00001537)

研究分担者 平井 克哉  岐阜大学, 農学部, 教授 (30021702)
本多 英一  東京農工大学, 農学部, 助教授 (20109507)
見上 彪  東京大学, 農学部, 教授 (20091506)
堀内 基広  帯広畜産大学, 畜産学部, 助手 (30219216)
石黒 直隆  帯広畜産大学, 畜産学部, 助教授 (00109521)
キーワード伝達性海綿状脳症 / PrP遺伝子型 / サ-ベイランス
研究概要

日本南西部はヒツジの飼育頭数が少ないため、予想されたようにこれらの地域では、本年度はほとんど臓器が収集出来なかった。中部地域では十分な頭数が得られた。現在わが国で飼育されている主なヒツジ品種はサフォ-ク種であり、得られたえられた試料もほとんどがこの品種のものであった。
ヒツジDNAのPrP遺伝子に関するRFLP型の多様性:主としてサフォ-ク種のDNAを制限酵素EcoRI及びHindIIIの組合せおよびヒツジPrPコ-ド領域をプロ-ベとして調べたところ、3つのハプロタイプ(PrPーa,PrPーbおよびPrPーc)の組合せから構成されたI〜VIのRFLP型を同定した。I〜VIの割合はそれぞれ8.6、11.4、17.1、11.4、28.6および22.9%であった。6型のうちI〜IV型は既に英国で報告されたものと一致したが、残りの2型は新たに見つかったものである。これまでに入手できた国内の自然例のスクレイピ-ヒツジのRFLP型を同様に調べたところ、1型(70%)、III型(10%)、IV型(10%)、V型(10%)であり、I型に関連してスクレイピ-が発生していることが示唆された。II型およびVI型は認められなかった。これらの所見は英国のチェビオット種でI型がスクレイピ-感受性でII型は抵抗性で有るとの報告におおよそ一致している。一部しか解析できていないが、特定のRFLP型のPrPに特定のアミノ酸の置換があることを見いだした。一例のド-ゼット種の材料を解析したところ新たなハプロタイプが出現した。本年度は、わが国のヒツジのRFLP型の地域による分布まで言及するだけの成績は蓄積出来なかった。
これまでに収集された試料の内、スクレイピ-が疑われたものは2例以外、正常と判定されたヒツジからPrPは検出されなかった。
ウシ材料は現在各分担者が収集・保存している状態で、本年度は解析に至っていない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y.Muramatsu: "A specific RFLP type associated with the occurrence of sheep scrapie in Japan." Arch.Virol.

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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