研究課題/領域番号 |
03304031
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
新居 志郎 岡山大学, 医学部, 教授 (40029757)
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研究分担者 |
山西 弘一 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (10029811)
南嶋 洋一 宮崎医科大学, 教授 (80041284)
大里 外誉郎 北海道大学, 医学部・附属癌研究施設, 教授 (30000912)
西山 幸広 名古屋大学, 医学部・附属病態制御研究施設, 助教授 (60115615)
森 良一 九州大学, 医学部, 教授 (50038692)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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キーワード | ヘルペスウイルス / 単純ヘルペスウイルス / EBウイルス / サイトメガロウイルス / ヒトヘルペスウイルス6 / 病原性 / ヘルペスウイルス感染症 / 分子生物学 |
研究概要 |
1.単純ヘルペスウイルス(HSV)の感染発症機構: HSVの変異株の選択には、ウイルス側および細胞側の因子が関与していることを明らかにした(新居)。HSV糖蛋白gCのマウス網膜病原性への関与を検討した(森)。酸化電位水の殺ヘルペスウイルス作用を明らかにした(清水)。HSVの型別に有用な塩基配列を明らかにした(栗村)。RFLP法により、家族内集積症例の分子疫学的解析を行った(坂岡)。US3プロテインキナーゼを不活化した変異株の神経病原性を検討した。またこのキナーゼの標的蛋白は、US9にコードされるテグメント蛋白であることが示唆された(西山)。 2.EBウイルス(EBV)の感染発症機構: EBVが、原発性胃癌の1割と原因的に密接に関連することを明らかにした(大里)。潜伏状態からウイルス複製状態へ移行するスイッチであるBZLF遺伝子の構造と機能を明らかにした(高田)。潜在EBV存在様式とその遺伝子発現機構を解析した(平井) 3.サイトメガロウイルス(CMV)の感染発症機構: ヒト子宮組織および慢性関節リウマチ患者の関節嚢液にCMVを検出した。(古川)。易感染性宿主のCMV感染症の発症予知因子として、CMV抗原血症およびDNA血症の意義を明らかにした。また動物モデルとしてマウスCMVの病原性に関与する遺伝子を解析した(南嶋)。CMVの初期遺伝子産物の解析を行った(平井)。網膜色素細胞由来培養細胞におけるCMVの潜伏感染系の解析を行った(倉田)。 4.ヒトヘルペスウイルス6および7(HHV-6,HHV-7)の感染発症機構: ホジキンリンパ腫のリンパ節にHHV-6抗原を認めた症例を報告した(倉田)。HHV-6が単球系細胞で潜伏感染することを明らかにした。また、HHV-6の前初期遺伝子の解析を行った(山西)。健常人液から高率にHHV-7が分離されることを示した(森)。HHV-6および-7感染細胞の電子顕微鏡観察によりHHV-7に特徴的な構造物が認められた。またSUP-T1細胞がHHV-7の好適な宿主細胞であることを示した(新居)。
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