研究課題/領域番号 |
03304034
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 国立精神・神経センター |
研究代表者 |
埜中 征哉 国立精神・神経センター, 神経研究所・微細構造研究部, 部長 (80040210)
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研究分担者 |
宝来 聰 国立遺伝学研究所, 人類遺伝学教室, 助教授 (40126157)
杉江 秀夫 浜松医科大学, 助手 (60119980)
小林 正紀 名古屋市立大学, 医学部 小児科, 助手 (50170353)
荒畑 喜一 国立精神, 神経センター・神経研究所・疾病研究第一部, 部長 (30053325)
後藤 雄一 国立精神, 神経センター・神経研究所・微細構造研究部, 研究員 (20225668)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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キーワード | ミトコンドリア脳筋症 / ミトコンドリアDNA変異 / 進行性筋ジストロフィー / デュシャンヌ型 / ベッカー型 / ジストロフィン / 代謝性筋疾患 |
研究概要 |
(1)ミトコンドリア脳筋症の遺伝子診断とDNAバンクの確立 研究期間内にミトコンドリア脳筋症患者の血液、筋組織のDNA解析、組織化学的検索から新に慢性進行性外眼筋麻痺症候群(28例)、メラス(42例)、ミオクロヌスてんかん(MERRF)(4例)の診断を行った。全症例のDNAはバンク内に入れた。上記3大病型以外でもLeigb脳症(13例)、その他(20例)のミトコンドリア脳筋症の診断を行った。小児では酸素欠損例が多く、複合体I欠損(10例)、IV欠損(10例)の診断を下した。これらの例は疾患持異的なミトコンドリアDNA(mt DNA)を含まないものである。 (2)進行性筋ジストロフィーにおける遺伝子解析、ジストロ.フィン蛋白の発現 2年間でデュシャンヌ型(146例)、ベッカー型(115例)、肢帯型(33例)、顔面肩甲上腕型(7例)、福山型(15例)の新たな患者の診断を行い、DNAと組織はバンク入りさせた。DMD、BMDでは約55%の患者にジストロフィン遺伝子の欠失をみた。新に顔面肩甲上腕型、筋緊張性ジストロフィーの遺伝子解析も導入し、前者では日本人にも10人中8人に、第4染色体長腕(4g35-gterマーカーp13E-11)に連鎖する異常を見出した。筋緊張性ジストロフィーの重症度と(CTG)nの大きさの検討を行っている。 (3)代謝性筋疾患の診断 まだ遺伝子診断は一般化していないので、主として組織化学的、生化学的検討を行った。糖原病(17例)、カルニチンパルミチルトランスフェラーゼ欠損(4例)を新に診断した。将来の研究のために、DNAは分離し、バンク入りさせた。
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