研究分担者 |
西川 博文 明海大学, 歯学部, 教授 (90049388)
石川 烈 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (10014151)
村山 洋二 岡山大学, 歯学部, 教授 (50029972)
中村 治郎 鶴見大学, 歯学部, 教授 (90064336)
長田 保 神奈川歯科大学, 教授 (70084720)
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研究概要 |
須田は,免疫二重染色によりラット歯髄及び根尖病変内のマクロファ-ジ系細胞を数種の亜群に分類した。田中は,根尖病巣成立における過酸化脂質ならびに生化学的活性物質の動態を検索中である。川浪は,根尖歯周組織病変を有する歯を抜去し,エンドトキシン分析試料の採取及び走査電顕観察を行っている。熊谷は,画像処理により歯肉の炎症の定量的な組織学的検索が可能であることを確認した。八巻はCa(OH)_2糊剤による根管治療を行い,全例に良好な経過を得るとともに根管内無菌化の達成を確認した。飯田は線毛の多様性を検索し,歯周病患者に反応性の高いグル-プを分類した。石川は,ELISA法により歯周病関連細菌に対する抗体価と病態との関連性を明らかにし,現在同法にて患者個人の原因菌の同定を行っている。中村(治)は,ラットに対し抜髄根充後,咬合中絶例と咬合例の根尖部歯周組織を病理組織的に観察した。長田は,根管処置前後の歯根肉芽腫由来の培養線維芽細胞のALPase活性を測定し,根管処置後実験群から有意な高値を得た。西川は,歯の槌打による振動波形を分析し,歯周組織の正常状態と病的状態との違いを客観的数値として導きだせた。中村(洋)は,歯根膜由来細胞のE.coli LPSに対するALPase活性が,歯髄由来細胞のそれよりも高いことを明らかにした。木村は,成人性歯周炎患者の一部で未梢血リンパ球のAMLRの低下を認め,これがCD4^+CD45RA^+細胞率の低下と深く関連することを明らかにした。好川は,液相抗原では根尖部に瘢痕化を見,固相抗原では異物型肉芽腫の成立を認めたが,いずれの場合も局所に免疫応答は認めなかった。村山は,辺縁および根尖性歯周組織病変とIL‐6,IL‐8の関連を検索した。松尾は,根尖病巣内の各種免疫担当細胞の,単核浸潤細胞に占める割合を解析した。前田は,根管浸出液中のIL‐1様活性物質の存在と臨床症状との相関性を見いだした。横田は,犬における交感神経興奮の実験系を確立した。
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