研究課題/領域番号 |
03305009
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
横田 孝雄 帝京大学, 理工学部, 教授 (40011986)
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研究分担者 |
丸茂 晋吾 名古屋大学, 農学部, 教授 (30023394)
竹内 安智 宇都宮大学, 農学部, 教授 (90008003)
高津戸 秀 上越教育大学, 学校教育学部, 助授教 (30179460)
勝見 允行 国際キ大学, 教養学部, 教授 (10052242)
安部 浩 東京農工大学, 農学部, 教授 (10015084)
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キーワード | ブラシノステロイド / 植物ホルモン / 青色光 / 生合成 / 耐低温ストレス作用 / 木部分化 / 摘果効果 / アンタゴニスト |
研究概要 |
ユリ等の成熟花粉から新ブラシノステロイド(BR)を見いだしその生理活性を明かにし(安部)、青色光によるイネ葉身展開作用は青色光がBRの合成を促進することにより起こること(丸茂)、ニチニチソウ培養細胞においてはブラシノライドがカスタステロンから合成されること(桜井、藤岡、横田)、ナンバンギセル種子の休眠がブラシノライドにより打破されることを明らかにした(竹内)。一方、活性型BRは必ずしもラクトン体である必要はなく、ケトン体自身も活性である可能性を示した(横田)。BRの耐低温ストレス作用は組織からの電解質の流出をおさえる効果に基づくことを明らかにした(勝見)。一方、BRはウニコナゾ-ルによる木部分化の抑制を解除することがみいだされ、この作用はきわめて特異的で他のホルモンでは置き換えられないことからBRに特有な生理作用であることが明らかになった(柴岡)。BRはウンシュウミカンに対して摘果効果をしめすこと、またBR処理は細胞壁成分の中でも特にペクチンの合成を抑えることも明らかになった(倉石)。細胞壁の展性と実効膨圧に対するBRの影響を研究するために、キウリが適した材料であることを見出した(岡本)。さらに、BRのアンタゴニスト候補としてチイラン型BRを合成するために様々な反応を検討し(岡田・横田)、作用持続型BRとして22,23ーエポキシ型BRを合成するために新しい脱トシル化反応を開発した(高津戸)。
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