研究課題/領域番号 |
03305013
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 神奈川県立栄養短期大学 |
研究代表者 |
榊原 高尋 神奈川県立栄養短期大学, 教授 (60132172)
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研究分担者 |
門永 美紀 神奈川県立栄養短期大学, 助手
稲葉 佳代子 神奈川県立栄養短期大学, 助手
和気 三男 神奈川県立栄養短期大学, 助手
石毛 えい子 飯田女子短期大学, 教授
東條 仁美 神奈川県立栄養短期大学, 教授 (60197845)
栗木 黛子 神奈川県立栄養短期大学, 教授 (20175318)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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キーワード | 高齢者 / 食事サービス / ホームヘルプサービス / 訪問看護 / 高齢者の健康 / 食生活 / サービスの効率的連携 / 配食容器 |
研究概要 |
在宅高齢者に対する福祉サービスのうち食生活に関わる部分を軸に、ホームヘルプサービス・食事サービス・訪問看護の連携のあり方を検討した。研究方法は以下の実態調査を中心に行った。(1)「ホームヘルパーによる高齢者の食生活支援の実態」では、高齢者の健康度が低く食事作りに専門的知識が要求されるにも関わらず充分なヘルパー教育が施されていないこと、食事サービスとの連携による食生活支援の充実が急務であることが明らかになった。(2)「訪問看護からみた在宅療養高齢者の食生活」では、訪問看護婦が正規の業務ではない食事作りを訪問先で行っている例が1割弱あった。訪問看護が手薄なホームヘルプや食事サービスの肩代わりをしていた。(3)「高齢者の健康と食事サービス」では、365日食事サービスを実施している地域と非実施地域とで高齢者の健康状態を比較した。実施地域ではADLのかなり低い高齢者でも一人での在宅生活を営んでおり、心身の状態も安定していた。(4)「食事サービスの食品衛生事故調査と行政の対応」では、食事サービス関連で保健所に報告された食品衛生事故は過去10年間なかった。また、行政側の指導要領の比較検討を行った。(5)「高齢者の『生活援助型食事サービス』における配食容器の実態と検討」では、市販の弁当箱が工夫の上使用されていた。今後高齢者や配食に適した容器の開発支援が望まれる。(6)「高齢者の食事サービスに対する意識調査」及び(7)「高齢者の社会活動に対する意識調査」では、高齢者が将来身体が弱った時でも在宅で自活したいと望んでおり、特に一人暮らしや夫婦二人世帯ではホームヘルプサービスの他、食事サービスに対する期待も大きかった。 今後、真に高齢者の生活を支えることが出来るように在宅福祉をレベルアップさせるためには、食事サービスを含む食の保障の視点が重視され、さらに在宅福祉サービスの効率的連立を構築する必要がある。
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