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1992 年度 実績報告書

基礎科学教育における理科教科書の総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 03306001
研究機関埼玉大学

研究代表者

竹内 正幸  埼玉大学, 名誉教授 (50008801)

研究分担者 浅井 冨雄  東京大学, 海洋研究所, 教授 (80025288)
土 隆一  静岡大学, 理学部, 教授 (60021929)
青木 淳一  横浜国立大学, 環境科学研究センター, 教授 (00092635)
小野 幹雄  東京都立大学, 理学部, 教授 (80087155)
水野 丈夫  帝京大学, 薬学部, 教授 (50011490)
キーワード指導要領 / Minimum education / 自然教育 / 水圏の教育 / 地域別教科書 / 教育用語 / 情報教育
研究概要

われわれは現在使用中の小学校、中学校、高等学校用の理科教科書、及び、現在編集中の教科書について比較検討した結果、より良い教科書作成のために、改善すべき多くの問題点を明らかにすることができた。
1)指導要領の大綱化と一貫性:国民の95%以上が高校へ進学する現状において、大多数の国民が受けるであろう理科教育の全体像を考えに置いた、小学校、中学、高校と連続的で、一貫性のある教育システムの立案が要求される。従来、小、中、高校の指導要領が別々につくられるためか、一貫性に欠けるところがある。また、分野によっては専門研究者が不在のままで指導要領がつくられたとみられる。また、指導要領による指示は大綱的なものにとどめるべきで、細かい指示は行うべきではない。ただ、必要以上に高い内容は制限しなければならない。
2)Minimum edication:高校理科の1A、1B、IIの区分が選択制になる以上、最低必要な理科教育を中学までにするか、高校を含めるか、もし、中学と考えるならば、現在の中学の理科教育を見直す必要がある。
3)自然教育:自然の中の生物の多様性の観察から始まり、地学にあっては地球や宇宙という自然を観察し、自然の面白さを知り、自然から学ぶという自然教育の視点が欠けている。
4)水圏の教育:生物にも地学にも海洋国の日本でありながら、海に関する理科教育が無い。緊急に改善しなければならない問題である。
5)地域別教科書:地域の季節感、特徴を導入した教科書案を作成した。
6)教育用語:検討、整理を必要とする用語を列挙した。
7)造本上の問題:魅力ある、資の高い教科書への脱皮(含増頁)。
8)情報教育:コンピュータの導入は高い教育効果が期待できる。そのためには情報の入手、処理技術を理科の学習に取り入れるべきである。
報告書は教科書改善のための提言の形をとる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 土 隆一: "理学の今後の展望:特に地球科学の将来" 平成3年度大学ガイダンスセミナー(静岡市)報告書. (1992)

  • [文献書誌] 土 隆一: "太平洋の向う側では新第三記に何が起こったか" 学術月報. 44. 56-58 (1991)

  • [文献書誌] 村井 勇: "浅間火山博物館の開設から現在までの諸変化" 関東の博物館. 16. (1991)

  • [文献書誌] 竹内 正幸: "生物の実験" 裳葦房, 403 (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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