研究課題/領域番号 |
03306012
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研究機関 | 国際基督教大学 |
研究代表者 |
中内 恒夫 国際基督教大学, 大学院・行政学研究科, 教授 (90052232)
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研究分担者 |
青柳 清孝 国際基督教大学, 教養学部, 教授 (90052224)
山澤 逸平 一橋大学, 経済学部, 教授 (10017527)
広野 良吉 成蹊大学, 経済学部, 教授 (20054306)
西川 潤 早稲田大学, 政経学部, 教授 (10063653)
斉藤 優 中央大学, 経済学部, 教授 (40055116)
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キーワード | 開発援助人材養成 / カリキュラム開発研究 / 教授法 / 国際開発協力論 / 開発マネジメント論 / 事例教材 |
研究概要 |
他の先進諸国に比べ、我国においては開発援助に係る人材養成のための体制整備が不十分であり、これに関する調査研究の蓄積も豊富とは言えない。又、一般の大学等においても開発援助に関連する分野の講座は一般に末発達である。本研究の目的は、大学院レベルの教育において、開発援助に係る高度の知識と方法論を修得させるために効果的なカリキュラムを総合的に研究するものである。 平成3年度は開発援助に係る人材養成についての先行事例等について、国内の既在大学等における現行の開発関連科目等についての調査を実施した。又、国内の研究者、及び(財)国際開発高等教育機構等、関連の専門機関との情報交換等を通じ、ニ-ズの把握に努めるとともに、ハ-バ-ド大学リンデンバ-グ教授に対し、事例教材の作成方法及び教授法についての聴取を実施した。これらと並行して研究者が会合の機会を持ち、各自の分担内容の発表と意見交施を行いつつ、試行カリキュラムの開発を進めた。この過程で,援助関連の事例を使った教授法が極めて重要かつ効果的であることが判明した。 これらの結果を踏まえ、国際開発協力論及び開発マネジメント論を中心としたカリキュラムが望ましいと考えられる。国際開発協力論における具体的内容としては、開発途上国論、開発行政論、主要な開発政策課題、援助プロジェクトの事例研究等を包含するものとし、開発マネジメント論については開発プランニング、我国のプロジェクトサイクルマネジメント、及びプロジェクトサイクルマネジメントのシミュレ-ション演習等が効果的であると思われる。 平成4年度に予定しているカリキュラムの試行的実施においては、開発政策と開発課題、及び事例等を教授するにあたり、これら三つの領域のコンビネ-ションのあり方、すなわち内容面の連携と調整を重点とし、特に事例の選択及びその教授法の力点をおいて研究を進めたい。
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