研究分担者 |
名取 一好 国立教育研究所, 職業教育研究室, 室長 (70026623)
正司 和彦 兵庫教育大学, 学校教育研究センター, 教授 (10029283)
篠田 功 上越教育大学, 学校教育学部, 教授 (10154220)
菊地 章 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (20127822)
飯島 眞理 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (10114810)
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研究概要 |
1.全国の教育研究所(教育センタ-)を対象とした情報基礎に関する研究成果と技術科教育に関するソフトウェアの開発状況,および情報基礎の教育実践校等についてのアンケ-ト調査では,調査対象機関222のうち111機関から回答が得られ,回収率は50%であった。その中で,研究成果に関する情報は32機関53件で,ソフトウェアに関する情報は26機関73件で,教育実践校に関する情報は30機関90件であった。次の課題としては,これらをはじめとする諸情報のデ-タベ-スの提供方法の検討がある。 2.情報基礎領域の目標および内容の分析を行い,具体的な対応項目を設定した。また,情報基礎領域の目標および内容について,指導事項と指導内容(知識・理解,技能,思考・創造)の関連を,一つの例として提示した。一方,情報基礎領域のキ-ワ-ドを,学習指導要領,指導書,および国立教育研究所の教育研究報告要録を参考にして約500語を選定した。なお,これらキ-ワ-ドに基づくシソ-ラスの作成は,今後の課題の一つである。デ-タベ-スの構造設計の基礎として,デ-タベ-スの概念,デ-タベ-スの処理等についての検討を行い,資料としてまとめた。次の段階としては,収集したデ-タおよびデ-タベ-スを利用者が効率的かつ効果的に利用し得るデ-タベ-スの構造設計へ展開していく予定である。 3.学習指導用ソフトウェアを開発,利用,そして評価を行うための指針となる検討を行った。そこでは,ソフトウェアを利用する教師が主体的にソフトウェアを開発したり,学習指導用ソフトウェアを選択して利用したり,さらにソフトウェア自体を教育の観点から評価するための具体的内容を整理した。また,コンピュ-タ教育の進んでいる米国の指導書ならびに教科書を情報教礎と対応させ,情報教育推進に向けての資料を作成した。
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