研究課題/領域番号 |
03306025
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研究機関 | 東京女子大学 |
研究代表者 |
本間 長世 東京女子大学, 現代文化学部, 教授 (10012296)
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研究分担者 |
山口 栄輝 東京大学, 工学部, 助教授 (90200609)
手塚 千鶴子 慶応義塾大学, 環境情報学部, 助教授 (50227500)
馬越 徹 名古屋大学, 教育学部, 教授 (60000030)
二宮 皓 広島大学, 教育学部, 助教授 (70000031)
大園 成夫 東京大学, 工学部, 教授 (10010878)
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キーワード | JYA / ジュニアイヤーアブロード / アメリカ人 / 学部留学生 / 日米交流 / 交換留学 / 学生交流 / 別科 |
研究概要 |
主としてインタビューにより国立大学での米国人学部生受入れの実態、なぜ受入れが私立大学に比べ少ないか受入れの障害せ調査分析し、受入れ拡大への対応を検討した。重点的調査対象大学は東北大、千葉大、一橋大、電気通信大、大阪大で他に数校アンケートにより補足調査を行なった。受入れの障害として明らかになったことは(1)大学院教育が充実している国立大学での留学生政策及び学生交流の位置づけの不明確さ、(2)国立大学での日本人学生の留学への関心の低さ、(3)受入れのベースとなる交換協定の締結、運営における教職員の過剰負担、その結果としての数少ないあるいは生かされていない協定、(4)米国人学部学生を受入れるまとまったプログラムが殆んどないこと、(5)米国人学生の日本語能力不足と英語で教える教員の不足、(6)日米両国間の情報不足、(7)宿舎問題、(8)奨学金不足、等である。これに対し大学及び国際交流に関連する組識等がとりうる受入れ拡大への対応策を(1)大学による主体的な留学生政策の確立及び学生交流の明確な位置づけ、(2)米国人学部学生の日本留学に対するニーズ及び阻害要因の調査、(3)英語によるカリキュラムを含む多様なプログラム及び受入れ体制作り、(4)パイロット・プログラムの作成と実施、(5)大学内での留学生受入れ関連組識の活性化と有機的統合化、(6)留学生担当事務の充実、(7)特に(3)(4)等に対する文部省の積極的支援、(8)米国における日本語教育の充実、等を提言的にまとめた。また上記5大学と豪州の大学間で近年生交流が活発化しているプロセスを分析し、日米間の同様な動きに資するために有効な両国間のアプローチを検討した。最後にこれらを最終報告書としてまとめた。
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