研究概要 |
本年度は3ヶ年にわたる研究の方法論の確立と,計画遂行のための基盤整備とを重点的に実施した。 画像デ-タベ-ス装置としては,費用対効率にすぐれたNTSC規格光学式ビデオディスク装置を選定し,デ-タベ-ス作成・評価用システムとして5セット,検索システム試行運用・評価専用システムとして2セット,それぞれ導入した。 デ-タベ-ス制作分担者は,上記システムと既存の情報機器とを用いて,検索アルゴリズム評価用のサンプルデ-タとして,絵画・彫刻・書跡・工芸・考古遺物・建築等の各分野を例に,画像デ-タ及びコ-ドデ-タ(文字・数値)を作成した。画像デ-タはNTSC規格ビデオ信号として,またコ-ドデ-タはフロッピ-ディスクに,それぞれ集積した。 代表者及び検索システム制作分担者は,ビデオディスク再生装置とパ-ソナルコンピュ-タ-のインタ-フェイス部分を開発し,引続き上記サンプルデ-タを元に評価用画像デ-タベ-ス検索システムの試作を開始し,デ-タベ-スとしては5種,検索システムとしては7種の評価用システムを作成した。 代表者及び検索要求・評価分担者は,上記で試作した評価用システムの試行・評価を開始した。 また,既存画像検索システムの調査の一環として,岐阜県立美術館及び大阪府立博物館の画像検索システムの調査を実施した。
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