研究課題/領域番号 |
03352009
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
小川 利紘 東京大学, 理学部, 教授 (70011616)
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研究分担者 |
田中 浩 名古屋大学, 水圏科学研究所, 教授 (00115594)
岩坂 泰信 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (20022709)
村松 久史 京都大学, 防災研究所, 教授 (40200307)
秋元 肇 国立環境研究所, 地球環境研究グループ, 総括研究官 (50101043)
岩上 直幹 東京大学, 理学部, 助教授 (30143374)
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キーワード | IGAC / IGBP / 地球大気化学 / 温室効果気体 / 大気微量成分 / オゾン前駆気体 / 大気光化学 / 生物地球化学サイクル |
研究概要 |
大気中の微量気体成分の起源は主として生物圏にあるが、これに対し人為的発生源が増大した結果、「地球環境問題」と称される事象が起こっている。しかし、微量気体・エァロソルの大気供給、大気中での輸送・反応、および大気からの消失のメカニズムには不明な部分が多く、また生物圏や海洋との交換流量は十分に把握されてはいない。地球大気化学国際協同研究計画(IGAC)は、このような微量気体・エァロソルに関する自然界の諸過程を定量的に解明し、人為的発生源の影響を評価し、もって有効な対策立案に役立てるべく、IGBP(地球圏ー生物圏国際協同研究計画)の中核プロジェクトのひとつとして設定された。 この研究班は、わが国のIGAC研究計画の実施にあたり、以下の諸活動を行うこととする。(1)個々の研究グル-プ間の連絡調整をはかり、共同研究を企画推進する。(2)他のIGBPプロジェクトと連携したIGAC研究の総合的企画を検討する。(3)IGAC国際執行委員会等との国際対応を行う。本年度に行った具体的な研究活動は以下の通りである。 (1)企画連絡会を2度開催し、各研究グル-プ間の研究計画についての情報交換と調整を行い、共同研究の可能性を検討した。また国際シンポジウムをわが国で実施することに関して、候補地・開催形態などの検討を行った。 (2)IGACシンポジウムを開催し、その報告集を刊行した。シンポジウムの参加者は約50名で、約40篇の研究計画・成果の発表があった。 (3)IGAC国際執行委員会への出席、国内活動の報告などの対応をした。IGACの東アジア地域における共同研究を推進するため、近隣諸国の研究者との会合を開いた。
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