研究課題
都市化、産業化、核家族化など、いわゆる現代社会の状況のなかで、われわれの生活の基礎をなす家族の構造や機能が弱体化し、家族の基本的機能である子どもの養育・保育機能の遂行に様々な障害が生じている。このような多様化、複雑化した現代社会のなかで生じる子どもの養育・保護をめぐる困難さが、福祉行政や福祉施設および教育機関へどのようなニーズとなって現われ、それに対してどのような対応がなされているかを学際的な視点に立って実証的に調査研究を実施した。本年度は研究計画の最終年度であり、全体の「まとめ」に重点を置き、地方中核都市である高知市を中心として、次の要領でまとめを行った。(1)都市化、産業化の進展程度による養育・保育・教育の現状の把握。(2)都市化、産業化の進展程度による福祉行政の地域的格差の検討。(3)都市化、産業化の進展程度による諸福祉施設、教育諸機関における格差の検討。(4)共働き家庭や単身家庭等における保育ニーズ、養育・保護等に欠ける場合の養護ニーズ、非行や不登校等の問題傾向や、心身障害児の就学をめぐる相談・教育ニーズ等の把握。
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