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1992 年度 実績報告書

経済近代化の農村的基盤-データファイルの作成と分析-

研究課題

研究課題/領域番号 03401013
研究機関一橋大学

研究代表者

南 亮進  一橋大学, 経済研究所, 教授 (80017657)

研究分担者 斎藤 修  一橋大学, 経済研究所, 教授 (40051867)
寺西 重郎  一橋大学, 経済研究所, 教授 (70017664)
清川 雪彦  一橋大学, 経済研究所, 教授 (60017663)
尾高 煌之助  一橋大学, 経済研究所, 教授 (90017658)
キーワード町村是 / 戸数割 / 経済発展 / 人口 / 金融組織 / 所得分布 / 貯蓄 / 経済更生運動
研究概要

【はじめに】
本研究では、第1年次目はでータの収集および吟味に重心をおき、第2年次目に本格的な分析を行う計画で事業を開始した。その成果の主なものは以下の通りである。
【データの収集および吟味】
本研究で中心となるデータは、いずれも村ないし個人の段階にまで降りて戦前期の経済分析の可能なもので、具体的には(1)町村是、(2)戸数割、(3)経済構成運動関係資料の3種である。このうち、(1)および(2)については基本的な部分の収集を終わり、データとしての基本的な事柄(そのデータが作成される際の法的基礎、データ作成の現場の実態、データの精度など)に関する吟味を終えた(戸数割に関するこの分野での研究成果については、研究成果報告書所収、佐藤論文を参照)。また、(3)については、ほぼ全国を村レヴェルでカヴァーするデータを発見、収集した(一橋大学経済研究所付属日本経済統計情報センターに設置)。これに関する資料論的な吟味は、現在作業中である。
【データを用いた分析】
(1)町村是を用いて分析では、a)もっとも基本的な社会的指標である人口の動向に関連して、斎藤が明治期の乳幼児死亡率に関する分析を行った。直接的な経済指標に関しては、b)貯蓄の動向について尾高が、また、c)製糸産業の技術導入に関して清川が、それぞれ町村是を用いた計測を行った。
(2)戸数割を用いた分析では、a)佐藤による資料論的な吟味の結果をふまえて、b)南によって、1920〜30年代の全国の所得分布の動向に関する分析が行われた。研究成果報告書に所収の南論文は、その中間報告であり、最終報告は、平成5年10月発行の『経済研究』に掲載される予定である。
以上のほか、これらの資料の関係する時代の経済全般にわたる基礎的研究として、就業構造について伊藤繁が、また金融システムに関して寺西が分析を行っている(いずれも研究成果報告書所収)。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 佐藤 正広: "戸数割税務資料の特性と精度について-資料論的覚え書き-" 経済研究. 43-3. 225-236 (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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