研究課題/領域番号 |
03402002
|
研究機関 | 国立天文台 |
研究代表者 |
渡邊 鉄哉 国立天文台, 太陽物理学研究系, 助教授 (60134631)
|
研究分担者 |
坂尾 太郎 国立天文台, 太陽物理学研究系, 助手 (00225781)
末松 芳法 国立天文台, 太陽物理学研究系, 助手 (50171111)
山口 朝三 国立天文台, 太陽物理学研究系, 助教授 (70158096)
小杉 健郎 国立天文台, 電波天文学研究系, 教授 (70107473)
平山 淳 国立天文台, 太陽物理学研究系, 教授 (20012841)
|
キーワード | 太陽コロナ / 太陽フレア / X線像観測 / 高精度軟X線スペクトル |
研究概要 |
平成3年8月30日の「ようこう」の打ち上げは成功し、各観測機器の正常動作が確認された。これにより今極大期飛翔の唯一の太陽観測衛星の時代の幕が切って落とされた。この衛星からのデ-タ、特にデ-タ量の多いX線の画像デ-タやスペクトルのデ-タを処理するために、打ち上げと時を同じくして、ワ-クステ-ション(μVAX3100ーVAX station 3100)システムを購入し、デ-タ解析処理ソフトウエアの開発を始めた。軟X線の画像は、時間尺度が短かく変化する太陽コロナの構造を浮き彫りにし、硬X線画像は、フレア・ル-プ中を運動する加速された粒子からと思われる輻射を検出している。また軟X線の輝線スペクトルからは、これらのダイナミカルなコロナの変化に寄与しているプラズマの物理量やその速度場を知ることが可能となった。 現在までに打ち上げ後半年が過ぎたが、全観測機器とも正常な動作を続けている。取得デ-タも正常的な流れが確立し、鹿児島で取得されたものに遅れることなく、NASA/DSNでのデ-タ取得が行われている。デ-タの配布方法、デ-タ解析ソフトウエアの開発もかなり完成に近づき、現システムの上で行なえる状況になりつつある。今後さらに複数の機上機器を用いた解析や地上観測デ-タとの共同研究などにフレキシブルに対応できる様なソフト開発が必要となろう。
|