研究課題/領域番号 |
03402013
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
玉木 賢策 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (50188421)
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研究分担者 |
石井 輝秋 東京大学, 海洋研究所, 助手 (80111582)
瀬川 爾朗 東京大学, 海洋研究所, 教授 (60013570)
小林 和男 東京大学, 海洋研究所, 教授 (10013559)
蒲生 俊敬 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (70143550)
藤本 博巳 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (50107455)
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キーワード | 中央海嶺 / データベース / 海洋地球物理 / 海洋地質 |
研究概要 |
昨年度、作成したデータベース(地形、重力異常、地磁気異常、ジオイド、海底年代)とその処理・解析システムのユーザーインターフェースを作成し、コンピューターに習熟しない研究者でも容易にデータベースシステムにアクセスすることができるようにした。また、プレート運動モデルに基づき過去の中央海嶺の位置を復元できる機能をシステムに付加した。さらに、マルチナロービーム精密地形データのデータベース作成とその処理ソフトウェアシステムを完成させた。これらの機能追加により初期に目的としたデータベースおよび処理システムを完成させることに成功した。また、完成したソフトウェアをパブリックドメインソフトウェアとして配布できる準備も完了した。 完成したシステムを使用して、中央海嶺とホットスポットの関係に関する集中的な研究を行った。その結果、従来考えられていたようにホットスポットが中央海嶺に影響を与えるだけでなく、逆に中央海嶺の存在がホットスポットの噴出形態に大きく影響を与えていることが明かになった。中央海嶺はホットスポットの噴出口として作用し、噴出活動を促進させ大規模な海嶺を形成させることが明かになった。 観測システムの開発としては、中央海嶺系における岩石を迅速にサンプリングするロックコアシステムの開発および実験に成功した。本ロックコアシステムにより中央海嶺における岩石採取密度を飛躍的に向上させできるため、従来にない精度で、海底岩石の採取を行うことが可能になった。
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