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1991 年度 実績報告書

水蒸気ラジオメ-タによるGPS(全世界測位システム)測位精度

研究課題

研究課題/領域番号 03402014
研究機関京都大学

研究代表者

田中 寅夫  京都大学, 防災研究所, 教授 (40027222)

研究分担者 中村 佳重郎  京都大学, 防災研究所, 助手 (20135510)
平原 和朗  京都大学, 防災研究所, 助教授 (40165197)
キーワード水蒸合ラジオメ-タ / GPS / マイクロ波伝播遅延
研究概要

1.米国Radiometrics社製水蒸気ラジオメ-タModel WVRー1000 2台を購入した。
2.性能および仕様特性を確認するため、防災研究所の宇治構内本館屋上において天頂方向の輝度温度測定を実施した。2台の出力の平行性から、測定精度0.5Kが得られることは判明したが、時折、1時的な値の乱れが見られる。デ-タ処理によって除去することは不可能ではないが、電源などからのノイズの混入の可能性もあり、メ-カ-と対応しつつその原因について調査中である。
3.1月16日より同28日まで、京都大学超高層電波研究センタ-の協力を受けて、信楽MU観測所においてラジオゾンデおよびMUレ-ダ-との平行観測を実施した。この観測結果については現在解析中である。
4.1月28日から2月7日まで、ラジオメ-タへの入力を停止することによって安定性の調査を行った。この結果はについてさらに詳しい解析を要するが、われわれの利用目的にかなうものと解釈できる。
5.2月21日から、和歌山県串本町にある防災研究所潮岬風力実験所に1台のラジオメ-タを設置し、宇治におけるラジオメ-タ・GPSおよび地表気象観測、潮岬におけるラジオメ-タおよびGPS観測を開始した。潮岬においては気象庁の定時ラジオゾンデ観測が行われているため、このデ-タを合わせて解析中である。伝播遅延量はラジオゾンデのデ-タの基づき申請者が推定していた値と調和していることが明らかになった。
6.地表における精密気象観測を機能的に行うため、観測装置の開発と試験を行った。
7.水蒸気ラジオメ-タの観測方位を制御し、また、降雨時の観測も可能にするための制御機構およびレド-ム部品を購入し、製作した。これについては、その試験を実施中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Tanaka,T.Doi,H.,Hirahara,K.,Hoso,Y.,Hayashi,T.,Nakamura,K.and Suemine,A.: "Daily Routine GPS Observation with MINIーMAC2816 in Kinki and Shikaku Region,Southwestern Japan" Proceedings of Sixth International Geodetic Symposium on Satellite Positioning. (1992)

  • [文献書誌] 田中 寅夫,中村 佳重郎,平原 和朗: "宇治市における2台の水蒸気ラジオメ-タによる予供観測結果" 1991年度経緯度研究会集録. (1992)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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