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1991 年度 実績報告書

反射法による中央構造線の3次元的形態解析と周辺の地下構造探者

研究課題

研究課題/領域番号 03402017
研究機関千葉大学

研究代表者

伊藤 谷生  千葉大学, 理学部, 教授 (50111448)

研究分担者 宮内 崇裕  千葉大学, 理学部, 助手 (00212241)
浅沼 俊夫  千葉大学, 理学部, 助手 (50092028)
平田 直  千葉大学, 理学部, 助教授 (90156670)
飯山 敏道  千葉大学, 理学部, 教授 (90107699)
伊勢崎 修弘  千葉大学, 理学部, 教授 (60107943)
キーワード中央構造線 / 反射法地震探査
研究概要

本年度は,反射法地震探査測線の決定と探査の実施を中心に,同時に各種探査・調査も平行して行われた。
1.測線とする道路については,(1)全体として中央構造線にほぼ直交している(2)屈曲・高低差が小さく,かつ起振車を運用できるだけの幅員を有する(3)交通量がそれほど多くなくノイズが少ないことが期待される(4)住宅密集地を通過していない(5)行政当局及び住民の協力が得られる,などという条件を満足しなければならない。紀伊半島,四国,九州東部を実地踏査した結果と,各地域の地質学的重要性を考慮し,平成3年8月,四国東部の国道193号線にそって徳島県脇町から香川県長尾町南部に到る15kmが測線に決定された。2.探査深度目標の3〜4kmを達成するため,(1)起振車としてバイブロサイス2台を用い,50m間隔で発振する(2)受振器は25m間隔とし,最低96チャンネルとする(3)良質なデ-を得るため,受振器からのデ-タはディジタル変換し,光ファイバ-によって観測車に送る,ことにした。反射法地震探査の実施は,我国において唯一バイブロサイスを運用している地球科学総合研究所に委託した。探査は平成4年2月から3月にかけて行われた。現地におけるリアルタイムのモニタ-記録によれば,中央構造線に向かって深度を増す三波川変成岩類上面からの明瞭な反射波が捉えられているなど,全体として良質なデ-タが得られたことは問違いない。3.地震探査結果の解釈をより正確にするために,平行して地磁気,重力,MTの各探査及び地表地質調査が行われた。これらの結界は,今後の解析を待たねばならないが,例えば,磁気探査結果の予察的解析によれば,中央構造線にそって低磁力帯がはっきりと認められる。4.来年度は,地震探査および各種の探査結果の解析を行い,本研究の課題である,中央構造線とその周辺の地下構造を3〜4km程度の深度まで明らかにしたいと考えている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 伊藤 谷生: "低角衝上断層として初源的中央構造線ー九州佐志生断層の例ー" 地学雑誌.

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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